Post Corona virus
人生後半にこのようなことが起ころうなんて思いもしなかった。
日本人は清潔好きだし、人との距離も近くないし、靴のままベッドに上がらない、等々
根拠ない ”大丈夫“と、深刻さにかけていた。
しかし刻々と伝えられる世界中の感染者の数、死者の数、呼吸困難等の病状に、
抗うことのできない恐怖に打ちのめされた。
その上、他国の頼もしいリーダーと違い、
日本の政治家・役人・御用学者、誰も当てにならず、
ドタバタ・トンチンカンは底知れず、
日本は三流国であったとまざまざ見せつけられた。
リッチモンドスクールでも当初は、雑巾片手にありとあらゆるところを拭きまくり、
先生・生徒に、手洗い・うがいを強制し、マスクをしての授業をしていた。
誰かが罹ったらと、毎日気が休まらなかった。
4月8日緊急事態宣言が出てから、完全クローズし、
対応できる生徒さんにはオンラインレッスンをお願いしている。
年齢の高い生徒さんは、オンラインは馴染まないとお休みになっている。
講師の会社派遣も休止、飲食店ほどではないが、私たちも可成り痛い。
このまま、長く続くとリッチモンドスクールも持ちこたえられるか。
でも、これは、行き過ぎた新自由主義・競争社会・拝金主義の醜い世界を正すために
必要なステップなのではないか。
思うが儘の自然破壊、科学の力で何でも思い通りになる、命さえもコントロールできると
思いあがった強欲の人間へのしっぺ返し。
ここまで醜い人間ばかりになってしまったら、このくらいの荒療治でないと取り返しがつかない。
先日、偶然見た番組で、村上ファンドの村上世彰氏が出ていた。
”お金儲けがなぜ悪い”というセリフを放った拝金主義の申し子の様な面影はなく、
穏やかな人間性あふれる目をして、
若者に語り掛ける言葉は、深く清く正しく美しいものだった。
彼は弱者を助けるためのファンドを作り、若者に夢や希望を与える無料講座を開設し、
ホームレスに自立するような施設を作り、様々な慈善活動をしている。
ホリエモン、三木谷さん、新浪さん、等々、新自由主義の人々と一線を画し、
反対方向に大きく舵を切り、足元を見つめて未来を見据え、
良い世の中にしたいという一心で歩いていく姿・ひたむきさは、
心にずしんと重く響いた。
コロナウイルスが去った後の希望の風景を見たようだった。