世界から見た日本は?
2017/04/21
高校まで日本で、大学から現在までパリで40年以上過ごしている友人が
息子さんの転勤で日本に一時帰国している。
息子さん(日本人母とインド人父で、生まれ育ちはフランス、奥さんはパリジェンヌ)
本当のコスモポリタン。
日本語、フランス語、英語、インドの言語数種を不自由なく話す。
彼は、日本滞在が3年になり、フランスに帰国する。
フランスにいる時は、フランスの嫌なところが目につき、
日本にいると、日本の悪いところが目につくと。
でも、やはり最近の日本の政治はひど過ぎ、人々の無知も酷いと言う。
少なくともフランスでは、もう少し政治に関して民衆の関心があると。
特に日本男性の無関心さには唖然とすると・・・。
彼のママである友人は、
東日本大震災の時は、大学で音楽を教えていた。
同僚たちは慰めてくれたというよりは、福島の原子力爆発を非難したという。
世界中に放射能をまき散らし
海を汚し大気を汚染し、どうしてくれるんだと、
日本の無責任さに非難ごうごうだったらしい。
今でも、世界中に迷惑をかけているのに、オリンピックどころではないだろうと
オリンピック開催を嘲笑しているとか。
中国人の図々しさの次に、日本人は嫌われ始めていると。
彼女はルペンが大統領になったらフランスを捨てると言っているが、
日本も最悪だし、安住の地は何処にあるのかしらと、嘆いていた。
吉松整形外科と無言館と別所温泉
2017/04/03
英語の生徒さんでもあった友人のYさんが、
シェットランドシープドッグのレオンちゃんと共に故郷の上田に帰り、
整形外科医院を開業した。
上田市郊外で
遠くに山並みが見え、陽の光にゆったりと包まれた素敵な診療所だった。
開業して間もないのに、
一日100人以上の患者さんを診ているとか、
超小柄な女医さんは、張り切っている。
上田に来たら、
行きたかった無言館。
戦没画学生の慰霊美術館。
“無言館は戦死した画学生たちの単なる美術館ではなく、
今もそこに生き続けている絵たちの美術館である。“
――開設者の窪島誠一郎――
しーんとして魂が息づいているような張りつめた空気感。
若き才能が理不尽にも戦争で奪われ、その無念の叫びが聞こえてきそうだ。
また、遺族たちが、あの戦禍の中、大切に保存していたことにも胸打たれる。
開設されて13年。
年々、来館者が少なくなり、
また、遺族も亡くなって、絵画や情報収集も困難になりつつあるとか。
戦争の足音が近づきつつある昨今こそ、
戦争の悲しみが詰まった無言館に沢山の人に訪れて欲しい。
そして郷愁の別所温泉。
信州の鎌倉と呼ばれている古い温泉街。
4・5歳の子供の頃、父が出張していた町立病院があり、
時々、父を訪ねて家族で過ごした花屋ホテル。
消えゆく記憶をたどると、
其処ここに何年も変わらぬ原風景があった。
上田の武家屋敷