プレゼンテーション
2014/05/28
先日テレビ番組で、オリンピックを東京に招致した英国人のニック・バーリー
のインタビューを聞いた。
彼は、キャメロン首相やプーチン大統領にもレクチャーしたとか。
日本人のプレゼンテーション力について、聞くと、
日本の企業のトップは退屈そうに話す。
自分が面白くなければ、聴衆もつまらない。
自分自身で、自分の話に興味が無いように見えてしまう。
話す時は、ゆっくり、簡潔に、パワフルに、情熱的に話す。
声の力や響きも大事。
アピールするポイントは、シンプル、クリアな構成にし、
発音しやすい単語を選ぶ。
日本人はもう少し、訓練が必要だと言っていた。
効果的プレゼンはトレーニングが必須。
have to practiceを強調していた。
最近、2つの女性講師のセミナーに参加する機会があった。
バーリー氏推奨のオーバーなジェスチャーはなかったが、
控えめでありながら、分かり易く、話の内容に引き込まれた。
国際的には、パワー不足に感じられるかもしれないが、
日本人にとっては、このくらいが、すっきりと好感が持てる。
日本人の女性も、なかなかのものだ。
また、日本人のプレゼンにエネルギーが感じられないのは、
日本語の抑揚が平坦なせいで、
他の言語を使う場合は、それなりに出来るのではと思った。
初夏の表参道界隈
プロトコール
2014/05/19
先日、グローバルスタディという研究会に出席した。
初回ということもあり、
「国際儀礼の基礎知識」プロトコールの題での講演だった。
演者は外務省で主に儀典を担当していた寺西千代子氏。
国際人とは、
国内でのセレブが必ずしも国際的に受けるとは限らない。
自分の価値観、日本の価値観を振りかざさないこと。
日本での自分の地位や立場を自慢したり、強調したりしない。
うん、いるいると、政財界のお偉方の顔が次々浮かんだ。
寺西氏が“国際人”と云うと真っ先に浮かぶのが、
緒方貞子先生をあげるとの事。
私も、最も誇れる日本人の一人だと憧れている。
媚びることもなく、居丈高でなく、フェミニスト過ぎない。
自然体ですごくステキである。
様々なインタビューでも
経験に基づいた深い洞察力、明察力、
知的センス、
話の内容も深く共感でき、納得させられる。
また、寺西氏お奨めの教材は、
BS国際ニュース;
日本の新聞では扱わない世界の情報を発信しているので、
井の中の蛙にはならない。
語学番組;
最近の語学番組は、会話を教えるというだけでなく、
その国の文化や習慣、身近な問題を提示しているとの事。
尚、講演内容は“国際儀礼の基礎知識”と云う表題の寺西氏の本に詳細が記載されている。
科学者
2014/05/09
連休が終わり後は夏を待つばかり。
梅雨入りは遅いが長く続くとか、長期天気予報で言っていた。
STAP細胞騒動も、少し影をひそめてきたと思ったら、
山中教授の論文にも、改ざんがあったとか、なかったとか、
こうなると何を信じて良いのか。
山中教授の場合は、十数年前のことでデータが紛失してしまったとか、
実験ノートの存在が不明とか、
顔を歪め苦渋の表情を浮かべながら弁解と謝罪を繰り返していた。
確かに山中教授の落ち度はあっただろうが、
科学者の世界は性善説で成り立っている。
このように性悪説からの見方が蔓延してしまうのもどうかと思うが、
すべてに不信感から出発する必要があるのではと思ってしまう。
コンピューターが無い時代は、
画像改ざんや、コピペも不可能だった。
また、研究費をめぐる争奪戦も、
金権主義の資本主義のなせるわざ。
病気で苦しんでいる人を救うための研究は、どんどん進めて欲しいが、
科学技術に人間の生死をもてあそぶような研究は恐怖を感じる。
小保方氏が“若返りも夢ではない”と初会見で言った時、
非常に違和感を感じた。
人間はいつか死ぬ。
避けられない自然の摂理だ。