中村哲先生
2022/12/08
3年前、アフガニスタンの地で凶弾に倒れた医師の中村哲さん。
彼の死を悼み特集があちこちで組まれている。
当時は世界中から追悼のコメントが寄せられて、
何故ノーベル平和賞が授与されなかったか、不思議がられた。
私は、2019年12月凶弾に倒れた直後のブログにその死の衝撃の悲しみを書いた。
当時はアフガニスタンが少し落ち着いていた頃であったので、
医師でありながら、井戸を掘り、灌漑用水を作り、砂漠を肥沃の土地にし、
アフガンでは最も必要な存在の彼を何故?と、その出来事は意味不明だった。
その後、アメリカが撤退し、タリバン政権になり、
また以前のカオス化したアフガニスタンに戻り、
中村先生が存命だったらどうしたのだろうと思う。
アフガニスタンだけでなく、
世界は戦争に向かって歩んでいるような雰囲気。
中村先生は常日頃から、紛争の無意味さを説いていた。
“アフガニスタンにいると、軍事力があれば我が身を守れるというのが迷信だと分かる。
敵を作らず平和な信頼関係を築くことが安全保障だ。“
と、言っていた。
今、日本では半数以上の人が、平和的解決ではなく、軍事費を増やすことに賛成している。
若者は戦争に行く可能性があると、想像できているのであろうか?