愛国心
2014/01/27
先週末、『太鼓たたいて笛ふいて』
井上ひさし作、大竹しのぶ主演@紀伊国屋サザンシアター
を鑑賞した。
こまつ座の演劇は初めてだったが、
さすが、井上ひさし、面白くて、悲しくて、深かった。
劇中、登場人物が発する一言一言が優しくて、
静かに重く胸にドシンと落ち、涙が止まらなかった。
林芙美子の戦前から戦後の昭和10年~26年47歳で亡くなるまでの物語。
戦前は従軍記者となって前線に行き、
戦争に加担したような記事を書いた。
戦後は深い悔恨の意味から、
戦争の悲惨さ、壮絶さを後世に伝えなければという思いで、
自分の命と引き換えに書き続けた。
昨今の日本は、戦前の不穏な、変に高揚した日本の雰囲気に酷似している。
芙美子が憲兵に非国民と云われた時、
「私はこの国を愛しているからこそ世界中から非難を浴びて滅びてしまう
ような国にしたくない、滅びるにはこの国は美しすぎる」
というような事を言う。
ふたたび戦争になりそうな危険な法律や、
経済優先な目先だけの政策などは、
本当に、日本を愛している人々のすることなのだろうか?
日本を愛しているからこそ、
厳しい目で現実を見つめ、美しい日本を守ること。
本当の意味の愛国心とは何か。
本当の意味での愛国心を持っている人は誰か、見極めたい。
日本を愛してやまなかった「井上ひさし」をひしひしと感じる舞台
日本人の英語
2014/01/20
巷で話題になっている本田の英語のインタビュー。
真摯な態度と、少しのユーモアを交えた会話。
素晴らしかった。
やたらnativeもどきのような発音や、スラングや、
外したユーモアを云う事なく、
ゆったり落ち着いた日本語英語の受け答えは、
むしろ好ましい。
以前、留学生の宿題をお手伝いしたことがあった。
その時の彼・彼女のたどたどしい日本語は、とても魅力的だった。
ゆっくりだが、綺麗な言い回し。
耳ざわりなスラングや若者言葉などを使わず、
心地よい音。
英語を話すときも、このようにした方が良いと思う。
ユーノー、ガットイ、ファ・・、シッ・・、
英語慣れしているふう喋り方をする、
本当は上手ではない人の陥りやすい耳ざわりな英語。
最近、明らかに帰国子女ではないと思われるアナウンサーでも、
英語でインタビューする人を多く見かける。
決して流暢ではなくても、一所懸命さが伝わり、
とても真摯な感じで好ましい。
オリンピックまでには、沢山の日本人が
Japanese Englishを確立できるだろう。
リンガフランカ。
今年も、トモ爺さん夫妻の案内で恒例の成田山初詣
干支の置物と健康祈願のお守り
年の始めに
2014/01/10
2014年が始まった。
三が日は暖かい穏やかな日々が続き、明るい年になる予感。
日本列島、気分は上向き?
初詣もかなりの賑わいを見せているらしい。
特に神田明神は商売繁盛祈願のサラリーマンで溢れかえって、
今年の期待感を表していた。
私の新年は読響の新春コンサート。
ビゼーのカルメンから前奏曲「闘牛士/トレアドール」で幕開け。
何百年もの間、演奏され受け継がれた先達のエネルギーを浴び、
清々しいスタート。
今年は日本中が、この曲のように勇ましく、
清く正しく美しく全員で前進できたらと願う。
本当のところはどうなのだろう。
経済界は威勢が良いが、
何だか、これって、数十年前の昔の姿で出ていますっていう感じ。
お金に振り回されている感が歪めない。
まだ、あの頃の方が良かった。
今のように、ほんの一部の人だけが、威勢が良いのとは違い、
あの頃は、日本中、全員が浮上してハッピーだった。
経済成長は国民全員の生活の安定が目的だった。
夏の酷暑、冬の極寒、地球が壊れていくよう。
これも何かの暗示。
みなが幸せになるように、
地球にも人にもやさしい世界を目指したい。
今年もよろしくお願いします。