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My hero; Che Guevara

2015/10/30


今年、キューバとアメリカが国交を回復した。

 

キューバと言えば、カストロとゲバラ。

ゲバラの本を何冊か読んで、映画も見て、彼は私のヒーローだ。

 

サルトルは“20世紀で最も完璧な男”と、

ジョン・レノンは“世界で一番格好良い男”と称している。

 

アルゼンチン人の彼は、医学生の時1年をかけて南米を旅行し、

インディアや労働者等、貧しい人々、差別されている人々を知り、

理不尽な世界に激しい怒りを覚える。

 

医者となった彼は、その後、カストロと一緒にキューバ革命を成し遂げ、

キューバの新政府の要職を経て、

ボリビアのジャングルでゲリラとなり39歳で殺される。

 

以前、リビアのカダフィのロンドン留学を描いた本を読んだ。

留学中に見た国王や高官の贅沢三昧な生活と、

あまりにもかけ離れた人民の生活に絶望的理不尽さを感じ革命を成功させる。

ところがアラブの暴れん坊と云われるようになり、

英雄から独裁者に転じてしまう。

 

革命家は一旦権力を手にすると、その権力に執着し醜い支配者となる。

 

しかし、ゲバラは違った。

 

工業大臣になると建設現場で誰よりも働き、サトウキビの収穫を手伝い、

自身の給料は半分にした。

安住の地に留まることなく、世界中の紛争地帯に行って、

虐げられている弱者と共に戦った。

 

“友よさらば、別れの時が来た”

と言う手紙をカストロに残し、ボリビアの山中に消える。

何とカッコ良いのか。

不平等さに激しい怒りでいつも燃えていたゲバラ。

その上、非の打ちどころのないほどのハンサム。

彼の生き方すべてが美しい。

 

 

さくら小町

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混沌とした世界

2015/10/23


日本のトップクラスの企業のスキャンダルが後をたない。

政治家も官僚も、スキャンダルまみれなので驚かないが、

政治は二流、経済は一流と云われていたのに、

その経済が悲惨な状態である。

でも日本だけではなかった。

 

正義の国ドイツでのVWの不正にはびっくりだ。

“倫理は、科学より経済より優先する”という

高い精神性を持っていたドイツなのに。

 

なぜこんなに人々が劣化してしまったのだろう。

 

ジャック・アタリと言うフランスの経済学者・思想家が21世紀について

述べている。ちゃんと読んだことはないので、不確かだが、

 

第1の波; アメリカ支配の崩壊

第2の波; 多極型秩序

第3の波; 超帝国

第4の波; 超紛争

第5の波; 超民主主義

 

大国が終焉を迎え、世界中で混乱が起こり、全人類が無秩序状態になる。

結果、利他主義に基づく新秩序が生まれ、新しいエリートが中心になり、

超民主主義が生まれる、らしい。

 

利潤追求型は滅び、社会の調和を目指す企業、NGO活動、

人道支援や他者に対する理解、奉仕、

次世代に、より良い世界を残そうとする。

そういう時代が来るのは2060年頃と予測している。

 

今、歪んでいく世界に気付き始め、

声を上げ、行動している若者たち。

時代を先取りしている。

 

カオスの時代を生き抜いて、貴方たちの時代に希望をつなぐ。

 

平家の落人の里、湯西川温泉もみじラインの紅葉

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ノーベル賞

2015/10/14


今年も日本人が受賞した。

 

もう20年以上前になるが、

米国NIH(National Institutes Health)の研究員だった友人が、

カフェテリアで食事をしていると、

ノーベル賞の受賞者があちこちで食事をしていると話していた。

さすが、アメリカ。

ノーベル賞が日常なんて、すごいなあと当時思ったものだ。

(NIHには100人くらいノーベル賞受賞者がいるといわれている)

 

最近の日本も、毎年受賞者が出ている。

今年も、大村智氏と梶田隆章氏が授与された。

 

殆どが旧帝国大学出身者の中で、

今年は山梨大と埼玉大の学部卒業生。

 

特に大村氏は異色の経歴。

大学卒業後は都立墨田工業高校の定時制の先生をしていて、

頑張っている子供たちを見習おうと思ったと。

 

そして数々の大学院や研究所で学びながら稀有の業績を残し、

破たん寸前だった北里研究所を立て直した経営者でもある。

そのうえ、美術にも造詣が深く

女子美大に亡くなられた奥様の名前を冠した「大村文子基金」を設立。

故郷には「韮崎大村美術館」を設立し数千点の美術品を贈呈展示している。

 

また、彼の言葉は深かった。

「人のために役に立つことをやれ」はお祖母さまの教え。

 教え子たちには、

「人のまねはするな」

「失敗を恐れるな」

「成功した人は誰よりも失敗した人」

 

彼の様なオールマイテイーで幅の広い人間性を持った研究者が

日本に存在していたと思うと本当に嬉しい。

 

紅葉が始まったゴルフ場

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伝承を継承すること

2015/10/05


歌舞伎座で先代萩を鑑賞した。

最近、世話物や新作が多く、久しぶりに歌舞伎らしい出し物を堪能した。

時代物はセリフが難解でも、独特のセリフ回しが耳に心地よく響く。

 

脈々と受け継がれている約束事、

舞台装置や必然の所作、

崩すことなく途絶えさせないでほしい。

 

先代萩は浄瑠璃の演目にもあるため、

太夫が三味線とともに物語る一場もあり、

伝統芸能の重みをずっしりと噛みしめた。

 

人形浄瑠璃と言えば、橋下氏の不要論。

日本人として悲しい。

 

最近、文部省が文化系学部を見直すとか云っている。

実学重視。

役に立たないものは排除するという近視眼的考え。

 

歴史や哲学、文学や音楽を学ぶ事。

そこから生まれる自由な考え・深い考察力・見識が、

いかに人間形成に役立っているか。

 

私は年中行事をするのが好きだ。

その都度リッチモンドスクールの講師に説明する。

最近ではお彼岸の話し。

彼らは非常に興味を持って説明に聞き入る。

 

継承する伝統を神秘的で羨ましいと思っているらしい。

そんな時、日本人として誇りに思う。

 

また、歌舞伎鑑賞は友人と申し合わせて、なるべく着物を着ていく。

すごーく面倒くさいけれど・・・