世界は何処へ
2017/01/27
悪夢のようなトランプ政権が発足し、
アメリカは勿論、世界が二分された。
ヨーロッパでは、
フランス、オーストリア、オランダの極右勢力が一堂に会し、
愛国主義こそ真理だとトランプを褒めたたえ、
また、ロシアと仲良くするべきだと、プーチンを賞賛し、
気勢を上げていた。
一方、世界中で反トランプのデモが発生し、
その数は、トランプ支持より大きく上回っていた。
日本でも女性・アメリカ人を中心に日比谷公園に集結し、
数百人が大使館までデモをした。
日本人の中にも橋下氏や堀江氏等、
トランプを支持している人が結構いる。
オバマ氏やメルケル首相等が目指した世界平和・自由・平等・人権、全て否定し、
世界は、破壊的新自由主義の蔓延で不安定な時代に突入した。
どんよりとした気分が一層沈む。
どうしたら良いのか。
せめて隣の人に親切に、
その人がまた隣の人に。
Pay it forward
コツコツと小さな事柄の積み重ねで
幸せホルモンのセロトニンの作用にも助けてもらい、
少しは希望が生まれるかしら。
オバマさんの最後のスピーチから
I am asking you to believe. Not in my ability to bring about change — but in yours.
信じて下さい。チェンジをもたらすのは私ではなく、みなさんの力なんだと。
恒例トモ爺さん夫妻と成田山詣で。いつも快晴。
ご近所の明治神宮。政教分離でお願いします。
新聞小説
2017/01/16
毎日新聞朝刊に昨年暮れより浅田次郎の「面影」がスタートした。
新聞小説は、前日までの小説が終わると、
次小説に気持ちが移行するまで、気分に空白期間があるのだが、
今回は初めからズシンと響いて楽しみになった。
夫々の人物像が示されるにしたがって
ちょっとウルッとさせられたり、心が暖かくなったり。
女性作家の前小説は、
ストーリーとしては面白可笑しかった。
どうなるのか気になり、次の日の展開を待つこともあったが、
感動に胸打つとか、考えさせたりとかはなく、
読後に何も残らない。
最近、本屋さんに並んでいる小説は、殆ど漫画チック。
軽いものが人気。
小説界では今や重鎮のような人も、
軽いタッチの文章で心揺さぶられない。
教養に裏打ちされたずっしりした文章は流行らないのか。
手を叩くモンキー人形のように、ひな壇に並んで手を叩き、
バカ騒ぎするテレビのお笑い番組のよう。
私の理解力・読解力不足か?
私は遅れているのか?
to be or not to be
悩まず、表面的に、世の中がどんどん軽く薄っぺらに、
反知性主義に傾いていく。
2017年の始まりに
2017/01/06
不寛容と差別の時代の幕開けに
気分が晴れずに迎えた新年。
穏やかな三が日の温かい陽の光に心ほっこり、
その憂いも少し和らぐ。
昨年暮れ、真珠湾でオバマ氏の演説から、
…, we must resist the urge to turn inward.
We must resist the urge to demonize those who are different.
…内向きになる衝動に抵抗しなければなりません。
自分達と違う人々を悪魔のように扱う衝動に抵抗しなければなりません。
(毎日新聞)
オバマ氏は、来たるべき次代の
偏狭な権力主義・排他的主義に強い危機感を持っている。
また、論説委員の福本氏から
「市民の良識」という言葉を知った。
市民の良識とは、
Common Decency (常識的な配慮、一般的品位、共通の良識)
今後、その市民の良識が保たれるのか?
この暗黒は、夜明け前の暗闇なのか。
世界はどの方向に向かっているのか。
或る女性の投稿から、
”選挙の投票だけが自分の責任だと思っていたが、
もうそれだけではいけない世の中になっていると思う。
…「腹が立つ」というだけでなく、しっかり勉強して、
自分に出来ることをしていきたいと考えている。“
この投稿者のように、
世界中の人々が「市民の良識」を持ち、進んで行けば、
未来に希望の光は見えるのではないか。
2017年、一筋でも希望の光が見えることを願う。