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お彼岸

2014/09/26


 

秋分の日はお彼岸のお中日。

暑さ寒さも彼岸までと言うがごとく、このころは気持ちの良い日が続く。

街でも花を持った人々を多く見かける。

お墓参りなのねと、心が和む。

 

彼岸(あちらの世界)と此岸(こちらの世界)が最も近づくのが、

春分の日と秋分の日だとか。

ご先祖様に会うためにお墓参りに行く風習が出来た。

お盆は、ご先祖様が家までいらして、お彼岸はお墓まで出てこられるらしい。

 

また、仏教国の中でもお彼岸にお墓参りするのは、日本だけの行事。

御供もののお餅は、春はぼたもち、秋はおはぎと呼ばれ、

春は牡丹の花から、秋は萩の花からが由来らしい。

 

私も子供の頃からお彼岸のお墓参りは両親に連れて行かれた。

何も考えずお墓参りし、ついでの食事が目当てだった。

 

今年もお中日に両親のお墓にお参りに行った。

天気も良く、どのお墓にも綺麗な花がたくさん飾られ、華やかな雰囲気だった。

また、一家そろって見えている方が多く、

子供たちの甲高い声がお墓に響き、ほほえましい。

 

また、お墓参りでは、見知らぬ人でも必ず挨拶し合う。

とても清々しい気持ちになる。

 

日本には先祖代々、受け継がれた美しい風習がたくさんあり、

次の世代にも受け継いでいってほしい。

 

 

 

 

山寺

 

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昭和天皇実録

2014/09/19


昭和天皇実録が公表された。
あまりに長い為、新聞やテレビで報道されている解釈を斜めに読み聞いている
だけなので、間違っているかもしれないが・・・・私なりに読み解いた。

 

激動の時代を生きられた苦悩の日々が実録の中から読み取れる。特に、
第2次大戦に対しては、我々には計り知れない苦しみや思いがおありだったようだ。

 

昭和天皇は、皇太子時代
欧州を訪問し、第一次大戦の戦跡を訪ねた時、説明を聞きながら
「戦争というのはじつにひどいものだ。可哀そうだね」と涙ぐんでつぶやいたそうだ。

 

一貫して戦争には反対で、平和的に解決するようにと、言ったにも拘らず、
軍部の暴走で戦争に突入してしまった。
何人かの軍人の名前をあげ・・・は許せないと、密かに側近におもらしになったらしい。

 

敗戦後、マッカーサーに単身で会いに行き、
「私はどうなっても良いから、国民の衣食住にお力添え頂きたい」と仰った。
「敗戦国の元首は絞首刑にされるため、普通は命乞いをするか、亡命するか、
自分だけが助かる方法を画策するが、日本の天皇は、自分の命を懸けて、
国民を守ることだけを懇願した世界に類を見ない元首だ」と、
この時、彼は天皇に『神のごときの帝王を見た』と感想を述べている。

 

そのお気持ちが、国民に何とか元気になってもらいたいと、
敗戦直後の全国巡幸に結びついている。
私の個人的な感じでは、御心の内は巡礼だったのではないか?

 

晩年の懐かしいお姿が甦る。
帽子を掲げて会釈をなさりながら、民衆にお答えになり、
「あ、そう」と仰って、優しくうなずかれるお姿。

 

今の平成天皇にそのDNAは受け継がれているようだ。
また、状況も戦争前夜にとても似ている。
昨今の不安定な時代にあり、
天皇陛下もことあるごとに平和憲法維持を持ち出され、
ざわついた御心の内をそれとなくお示しになる。

 

 

 

ひっそりと東洋ラン

 

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こまつ座

2014/09/12


今年の1月『太鼓叩いて笛吹いて』を見て以来、こまつ座に惹かれている。

 

こまつ座は、知られた演出家や舞台関係者や役者さんが、

それとなく観劇している。
知識人や、通の人の好むこまつ座なのだ。
みなが同じ方向を見ているような空間が心地良い。

 

今回は、『きらめく星座』@紀伊国屋サザンシアター
井上ひさし・作、栗山民也・演出

 

舞台は浅草のレコード店「オリオン堂」昭和15年ころの戦争前夜。
「オリオン堂」の家族と、下宿している広告文案家や、

そこに集まる人々の庶民の物語。

 

そこには、井上ひさしが憧れていた暖かい家庭がある。
それぞれみな、時代に翻弄されながらも優しく懸命に生きている。

 

いつもながら、登場人物一人一人の言葉にずっしりと重みがあり、心に響く。
そんな中でも笑いがふんだんにあり、どこかでホッと一息をつかせてくれる。
井上作品の独特のユーモアのセンス。

 

この作品の中には、懐かしのメロディーが沢山出てくる。
しかし、軍国主義に向かっていく時代にあって、
歌謡曲は風紀を乱すような音楽として検閲され、
カタカナは敵性語となって使用禁止、
ジャズも敵国の音楽として禁止。

 

この作品の初演は29年前とのこと。
家族や平和が壊れようとしている現代に、是非沢山の人に観てもらいたい。

 

 

 

 

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ALS筋萎縮性側索硬化症

2014/09/01


今、話題になっている、氷水を頭からかけ寄付をするという
バケツリレーの様な行為。
なぜ氷水かというと、ALSの症状は、身体中がこわばって
氷水を浴びたような状態らしい。

 

友人のお嬢さんA子ちゃんが、10年くらい前20代の後半に発病した。
私は、ALSの知識はあったが、最も罹りたくない病気だと思っていた。
A子ちゃんも同様、最もなりたくない病気だと思っていたのに、
自分が罹ってしまったと言っていた。

 

心と身体は全く正常で、全身の筋肉が衰えていき、
徐々に身体が動かなくなって、瞬きもできなくなるなんて。

 

母親である友人は、彼女にかかりきりで看病している。
看護婦さんを雇ったら、と勧めても、
出来る限りやってあげたいと孤軍奮闘、戦っている。
病気の進行が遅れることを願うばかりだ。

 

この運動を通して、沢山の寄付が集まり、研究が進み、一日も早く特効薬が
開発されれば、と願う。

 

ALS以外にも、難病は100数種類以上もある。
なぜ研究が進まないかというと、
一つの理由は、研究しても対象があまりに小規模のため、市場原理で
儲からないから、研究する学者・会社が少ない。

 

これは、今流行しているエボラ熱も同じことが言えるらしいが、
成人病などに比べて、患者数が余りに少ないと莫大な開発費用をかけても
見合わないとみなされる。

 

生命も市場原理が優先される。

 

 

 

 

 

観光客でごった返していた喧騒がうそのような静謐な夜の浅草

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