他者への理解
2018/04/24
右も左も上も下も、
日本国中、地獄絵さながら、嘘、欺瞞、虚偽、不正、高慢、圧力、
みんなやっている不正・悪行。
みんなでやれば、怖くない?
気が付けば、引き返せないほどの底なし沼。
どうしてこのような社会になってしまったのか?
戦争前夜のように、
欲しがりません、勝つまでは、と
みな同じ方向を見てしまったせいで,
別の見方、思考がかき消されてしまった。
先日の新聞に
金正恩氏の事が載っていた。
南北朝鮮、米朝の主脳会談が近づき、
彼に注目が集まっている。
日本での一般的認識では、
彼は、何をしでかすか理解不能な冷徹な狂人。
非常識な独裁者。
しかし、新聞は云う。
“極端な色眼鏡で見ることは禁物だ。
それは、
見る者自身の視野を狭め、冷静な分析を妨げるからだ。“
今の日本の閉塞感を鑑みて、
不足しているのは、他者の意見の排除。
画一的な見方では状況を見失う。
国籍・宗教の違う人々
意見の違う人々
他者への理解が出来ないと、
結局、自分を見失うことになる。
青い目の人形
2018/04/13
”青い目の人形”の歴史をご存じだろうか。
Kip A. Cates (the Japan times ST)
We live in a time of growing nationalism and militarism.
The world is rife with prejudice and discrimination.
What can we do to promote peace?
我々は国家主義と軍国主義が高まっている時を迎えている。
世界は偏見と差別がはびこっている。
どうしたら平和を求めることが出来るのか?
One way is to look to the past and learn from individuals
who have worked for international understanding.
A good example is the U.S.-Japan doll exchange of 1927.
一つには、過去を振り返り、国際相互理解のために尽力した人々から学ぶこと。
良い例として、1927年、アメリカと日本間で人形交換があった。
90年前、世界は大恐慌に入り、日本は満州に進出し、アメリカも中国進出を試みようとしていた。
また、アメリカにいる日系移民への差別もあり、両国は緊張関係にあった。
そのような時、在日経験のある宣教師のギューリック博士が、”世界平和は子供から“を
スローガンに掲げ、実業家の渋沢栄一に協力を求め、人形を送るプロジェクトを考案した。
全米中から人形は集められ、12,739体の“青い目の人形”はそれぞれ名前を付けられ、
子供たちの友情の手紙とともに、横浜や神戸に着いた後、各県の小学校に配られた。
このプロジェクトに関わったアメリカの児童、保護者、教師、団体など、260万人にものぼった。
日本からもお返しに答礼人形として日本人形58体が送られた。
サンフランシスコに着いたのち、何か所に分かれてアメリカ各地を回り、
ボストンで歓迎会が行われたのち、博物館や美術館などに預けられた。
沢山の人の友情もむなしく、両国は戦争に突入してしまう。
現在は当時と比べ複雑で、一概には比べられないが、
自国ファーストの愛国主義、偏見、差別が繰り返されている。
人類は歴史に学ばない。
この傷だらけの現代社会。
先人から学び、平和な世界を目指そう。