どう戦わないか
2015/11/27
毎日新聞“時代の風”西水美恵子さん(元世銀副総裁)から
どう戦うかではなく、
どう戦わないか。
つまり、いかにして敵を作らないか。
スイスの高官との話を例にとり、
安全保障の在り方について述べている。
永久平和を誓った中立国であるスイスは
国防戦略の無敵な力は、『抑止力』だと。
PKOには積極的だが、徹底した人道支援のみ。
一度でも国外で武力を使うと抑止力が元も子もなくなる。
“しかし、最も重要な政策は教育だ。
抑止力の持続的育成を可能にするのは、常に100年先を見据える国民教育。
総合的に教養を高め、平和を尊ぶ歴史観を養い、鋭敏な判断力を育み、
信念を持って行動するリーダーシップ精神を持つ民であって欲しい。“
世界中の指導者に
この言葉をささげたい。
メルケルさん率いるドイツも羨ましいけど、
スイスも羨ましいなあ。
すこしずつ色づき始めた街並み
憎しみの連鎖
2015/11/20
また、パリで起こった惨劇。
世界中が、どっと重い空気に包まれている。
報復が報復を呼び
罪のない人々の殺戮は続く。
日々、驚くほどの医学や科学の進歩にも拘らず、
人間の心は中世のまま、
やられたらやりかえす。
いっこうに進歩していない。
自己中心、自分の家族・友人、自分の周りだけの幸せ。
自分の価値観のみの正当性。
自国だけの利益。
様々な価値観の相違を認め、
自国の価値観を押しつけない。
共通認識はないのだ。
そもそも、中東・アフリカ問題は、
100年以上も前に遡って、
西洋の国々が目茶目茶にしてしまったことに多いに要因がある。
武力による目先の解決では、
憎しみの連鎖は永久に続く。
人間はいつまでも成長できない。
元伊藤忠の会長で中国大使を歴任した丹羽宇一郎氏が
日本のいくべき姿に対し、
“世界の尊敬と信頼を集める国へと
大きくかじを切る時に来ているのではないか。
経済や軍事力による物理的な大国ではなく、
心や教育という『人間の力』こそが、21世紀型の
新しい強大国の姿だと世界に誇れるように
なることを願っている。”
ここに、解決策があるのではないかと思う。
餌まちニャン子
一億総白痴化?
2015/11/09
イギリス人のMick先生は、知識豊富だ。
教育から政治、文学、哲学、日本情勢、世界情勢、何でも来いだ。
特に最近は国際情勢や政治の話が多い。
何故日本人は政治に無関心なのかが、良く話題になる。
「電車の中で、中高年のサラリーマンがスマホで、女性のセクシーショットを見て、
薄笑いを浮かべている。頭の中はそればかり。全く世の中に関心がない。」
と言っている。
また、アメリカ人講師も言う。
日本人は、今の政治や世の中が変だと思っても、
気が付かないか、気が付いても見ないようにする。
変だと思っても、仕方がない、考えない様にできる人種だという。
カナダ人も同じことを言った。
このままいったら、めちゃくちゃな日本になると思っても、
自分には関係ない、諦めて思考停止にすることが日本人には可能だと、
云う。
一般大衆は、政治に関心を示さないのは、どこの国でも同じだが、
日本は特にそれが顕著だと外国人の共通認識だ。
アメリカでは、大統領選の時、小学校でも民主党か共和党かディベートし、
意思表示すると云う。
Mick先生と、昨今の日本人の劣化の理由を話し合った。
教育の問題ではないかと。
日本では、考えたり、知識を増やす教育ではなく、詰め込む教育。
一説には、60年安保で大学生が行動を起こしたため、
学生が、疑問を持てないように思考力重視から記憶力にシフトしたのか。
50年経って、国の政策で“一億総白痴”になってしまった?
600年以上の歴史を持つ大雄寺(栃木)の見事な茅茸き屋根