マクロン大統領
2017/07/31
マクロン氏はトランプ氏の来仏時の記者会見で英語を使った。
歴代大統領は、
英語が出来ても「英語の覇権に対抗する」として
フランス語ナショナリズムを死守していた。
極右のルペン氏を応援したトランプ氏に対し、
和解の昼食会でもてなし、何のこだわりもなく振舞った。
相手の懐に入って、
巧みに関係を作り説得する柔軟さを持ち合わせている。
日本の政治家で、これをできる人が果たして居るのか。
人間の成熟度の違いか、
揉み手しながら、平身低頭するだけ。
また、マクロン氏は、
文学や文化への造詣も大変深く
歴代大統領の中でも群を抜いて教養があるらしい。
その点も、日本の政治家の中には見当たらない。
また、25歳年上のブリジット夫人
若くなければ女じゃないという旧態然とした男社会の日本では考えられないこと。
かわいい子が好きな日本の男性にはきっと理解不能。
フランスでは、その点だけが取り上げられることはなく、
珍しいことではない。
日本だったら、
前夫、子供、親たち、友人、まわり中を巻き込んで詮索され、
ああでも、こうでも、と有ること無いこと言われるだろう。
Sophisticateなstylishな大人社会の中で、
出会った二人は、知性と感性が響きあい、運命の出会いをしたのだろう。
何とも羨ましい。
話題の人
2017/07/21
今、最も注目を集めている人、
前川文部省前事務次官、公立夜間中学講師。
正義の味方、スーパーマン登場。
政治とかにあまり興味のない普通のおばさんたちにも絶大な人気を集めている。
女性は特に、不正が嫌い。
男性はしょうがないんじゃないのとか、どこにでもあるよとか、曖昧。
特におばさんは、”ズルいことや嘘つきにはテンションが上がる。
彼の唱える信条;
基本的人権、平和主義、民主主義、教育等々を
分かりやすく、力むことなく理路整然と話す。
威風堂々として、何事も恐れぬ潔さ。ほとばしる程の頭脳明晰さ、偉そうでなく自然体。
人間として優れた特性のすべてを兼ね備えていると思う。
公務員試験4番とか、世界シェア75%の会社の御曹司とか、
祖父が村上春樹もいた和敬塾の創設者とか、
親戚には誰それが、とか・・・
そんなこと微塵にも出さず、
凛とした武士道精神を持った人という感じ。
今や日本中の女性が大ファン。
正義のために戦って!
みんなが応援している。
話題の時事英語:
Voter anger 国民の怒り
Influence peddling 地位を悪用して不正を行うこと
Approval ratings 支持率
Cabinet reshuffle 内閣改造
Whistle blowing 内部告発
言葉の壁 -小川糸さん
2017/07/07
このブログでもたびたび登場する小川糸さんが
ドイツ語の勉強を始めたというコラムから。
彼女はベルリンに長期滞在を繰り返し、
言葉の壁を感じたことはなかった。
が、犬をベルリンまで初めて連れて行って散歩していた時、
犬友ママ達と交わす簡単な会話が全くできず、
言葉の壁を痛烈に感じで孤独感におちいったという。
ベルリンを諦めるか、
ドイツ語を習得するか、
悩んだ末、
ドイツ語を話しベルリンとの関係をより深めることを選んだ。
『40代の、大きな目標ができた。
人生のある時期を、日本を離れて暮らすのもいいのではないかと考えたのだ。
そうすれば、より日本を客観的に見ることができる。』
世界中からの様々な職業の生徒さんと
一日4時間ほどの授業を週5日間学ぶ。
予習復習をしっかりやらないと授業についていけない。
『いい歳をした大人たちが名前や趣味を聞きあったり、
幼稚園のようだが、
先生は、
どうやったら頭の中に生きたドイツ語が浸透するかを
考えながら授業を進めてくれる。』
『難しいと思うともっと難しくなるから、
ドイツ語なんて簡単、と自分で自分に言い聞かせている。』
糸さんがどのくらい話せるようになったか、
次回のコラムが楽しみだ。