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文楽鑑賞

2019/02/15


 

ここ何回か、文楽のお誘いを受け、国立劇場に足を運んでいる。
古典芸能;能、歌舞伎、文楽と年齢を重ねるごとに親しみ易くなってくる。

 

若い頃は、
経のように聞こえていた浄瑠璃や長唄、また三味線、鼓, 
日常に馴染みのない邦楽は退屈そのもの、
教養としてmustな知識として鑑賞していた。

 

時は数十年過ぎ、
能、歌舞伎に再スタートし、最近は文楽に心惹かれている。

 

能や歌舞伎に比べ、文楽の舞台は地味。
歌舞伎は、舞台や衣装も絢爛豪華、
ご贔屓な役者を見るのもプラスの楽しみだが、
文楽は演じるのは浄瑠璃人形、人形遣いが演じ、大夫が三味線と唄う。

 

拍子木を持った黒衣が、トザイ、トーザイと言い、
右手の舞台がくるっと回転し、大夫と三味線が現れ、黒衣の紹介で始まる。
江戸時代にタイムスリップ。

 

今日の演目は、おさん茂平でおなじみの近松の世話物、『大経師昔暦』
不義密通罪で悲劇的結末。
日本人の感性は悲劇が好きなのか、ハッピーエンドはほとんど見ない。

 

文楽初心者、大夫の語りを追うのが精いっぱい。
今後は人形の表情や所作、細かい動き等にも、注視して楽しみたい。

 

ご一緒する方は、三味線のたにまちの方。
いつも良い席をご用意下さる。
そして今回は、お知り合いの鼓奏者と夕食をともにし、
邦楽の世界の事をお聞きし、一段と伝統芸能に興味が湧いてきた。

 

脈々と受け継がれている伝統芸能。
彼女も代々続いた鼓奏者の家柄で、芸大で7年間学び、
今は世界中を駆け巡り、
日本の古典芸能の啓蒙活動をなさっている。

 

こういう方々の不断の努力で、独特の日本の文化・芸術が受け継がれていく。
感謝したい気持ちでいっぱいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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