日本を発信する事
2013/11/25
エチオピアから帰国した生徒さんからアフリカ話を伺った。
エチオピアでは、子供から大人まで、上手ではなくても英語をみな話すこと。
話さなければ、生活できないからか、、
子供は、何かすると必ずgive me moneyと言うそうだ。
彼女もエチオピアでは、通じさせたいと必死であるため、
日本語に訳さず直接英語を話したとのこと。
窮すれば通ず。
英語を必死に聞き、話さなければならない状況でとても勉強になったとの事。
そして気づいたもう一点は、
エチオピアの遺跡を見学に行った時、ガイドさんが誇りを持って、
宗教から始まり、歴史・政治的なことまで詳細に説明したという事。
そのたびに日本はどうか?と聞かれたとのこと。
他国の人は本当に自国をよく知っている。
英語は褒められたそうだが、
日本のことをいろいろ質問されても返答できなかったことが恥ずかしいと
言っておられた。
ロンドンに居を移し7年、欧州で活躍しているバイオリンニストの葉加瀬太郎さんが、ある対談で、
“異国では自国について聞かれるので考えることが多くなります。我々が思う以上に
海外の人はものすごく日本に興味を持っていますが、僕たちは発信できているのか。”
“、、、、日本人を鼓舞したいのです。”
生徒さんの貴重なお土産話を聞いた先生が、
“では、いつか、そういう授業を致しましょう”と云う事に。
日本人論・日本人の宗教観・能・歌舞伎・茶道、果てまた武士道、
説明することが難しい課題。
というより、日本人自身が知らない。
ある程度のレベルの外国人は、そのようなことにとても興味を示し、
勉強しているので、我々より詳しく、本当に恥ずかしい思いをする。
ありきたりの英語のレッスンだけでなく、
そのような授業も取り入れて、
来たるオリンピックまでに、
日本人としての最低限の知識は身に着け、説明できるようになりたい。
秋色の風景(外苑)
小泉元首相の原発反対論
2013/11/18
表舞台から遠のいていた小泉元首相が、突如、脱原発を精力的に訴えている。
何か裏があるような気がしないでもないが、
何はともあれ国民としては頼もしい。
さあどうする、安倍さん、である。
昭恵夫人は確か、脱原発を表明している。
経済優先の安倍首相率いる自民党は、経団連と蜜月。
目先の事しか、自分の時代さえ、良ければ、の考えでストップがかけられない。
小さな力は止めるのが簡単だが、大きな力を止めるのは難しい。
権力を持っている側は、その権力維持のため、変化を嫌悪する。
もちろん、脱原発は大変な方向転換。
小泉氏が言うように、郵政民営化より膨大で困難なISSUE。
原発をストップしたら、
原発を失ったら経済成長できないという経済界、
原発を収束させる研究者がいなくなってしまうとか、
(何せ、止めても数百万年かって収束するのだから)
国際競争力が保てないとか、
原子力の脅威にどう立ち向かうとか、
高い電気代で立ちいかなくなる、等々。
(実際に原発は超コスト高)
原発推進派の言うことは、説得力がない。
原発ストップは、
素人の私たちが考えても、気が遠くなるようにハードルは高いし、
単純なことではないだろう。
no pain, no gain
ピンチはチャンス
未来を考えたら、自然を資源にする代替エネルギー開発に舵をきる決断の時。
原発のゴミを未来に残すという無責任な倫理観の欠如より、
高い壁を乗り超える方を選ぶ。
新しい時代に向かうための覚悟は私たちには出来ている。
謙虚さ
2013/11/11
“新・心のサプリ”で、海原純子先生が
「地位があがると謙虚でいるのは難しい、、、、自分の中身は変わらなくても
社会的地位があがると、その地位に対して他人は頭を下げる。、、、、、また、
人間性ではなく消費してくれたお金に対して頭を下げている場合でも、偉くなった気分になる。」
先週のブログ“大人”にも関連するが、
年を取るという事は、人生の先輩になるため、若い人より立場が強くなる。
「立場が強くなり地位があがっても謙虚さを保つには、、、、
心のどこかに謙虚さを保てるスポットを用意しておくことは高い地位にある人や
社会的強者の立場にある人にはとくに必要なことだと思う。」
周りを見回しても、いるいる、そのような人。
政治家はその最たるもの。
選挙時の米つきバッタの如くの低姿勢。
先生と呼ばれるようになった暁には、
仰向けにひっくり返りそうに居丈高の姿勢。
話し方から、声の調子まで、謙虚さが微塵も感じられない。
特に女性議員の変化が顕著。
議員オーラを満開にして、声のトーン、しゃべり方まで変わる。
女性の地位向上のため、女性議員を増やしたくても、
あの態度では応援できない。
良い国にしたいという強い思いを持って政治家や官僚になったはずなのに、
どうして、あのように“偉そう”になってしまうのか。
政治家や国の指導者たるものに一番必要なのは
謙虚さを保つスポット。
忘れないでほしい。
次々ビルを壊して無駄に新しいビル建設する中、古式蒼然としたレストラン登場。
昔、おじさんがアイロンかけをしていた洗濯屋さんがレストランに様変わり。
大人
2013/11/05
先日、新聞に“近ごろの大人は、、、”と批判する記事が載っていた。
特に集団だと、その傍若無人ぶりが目に余る事があると言っていた。
“そこのけそこのけ”の感があると。
いすみ鉄道の“イタリアンランチクルーズ“をご存じだろうか?
いすみ鉄道の名物社長さんは、団塊の世代以上のお客さんは望まないとの事。
料理がどうの、、ワインはどうの、、、とうんちくを並べ、
教えてあげる調になる。
”変なうんちくを垂れることなく、ローカル線の楽しみ方を見つけることが出来る人たち“
にのみ、40代以下をターゲットにしたいそうだ。
“かつて、地球の反対側へ行くことが目標だった団塊の世代の人たちには気づかない
ような「小さな幸せ」を見つけることが出来るのがローカル線の旅”と仰っている。
私も時々言ってしまう経験談。
私としては、“長いこと生きているから、経験しつくした”、
という自嘲の意味合いが濃いのであるが、
聞く人によっては自慢げに聞こえて確かに下品で嫌らしい。
また、自身の昔とった行動は、若気の至り、無智で傍若無人な我儘ぶり、
無かったことにしてほしい。
若い人を見ていて、批判めいたことを云う時、
“そうだ、私もそうだった”と、はっと気づいて恥ずかしくなる。
せめて、やっと気づくことが出来たから、
若い人に、“私の背中を見て”と云えるようなオトナの大人になりたい。
自分を知っているオトナ、違いが分かるオトナ、地に足が着いたオトナ、
抜けた感があるオトナ、でも、あきらめないオトナ、
ゆったりしたオトナ、潔い(いさぎよい)オトナ、
等々。
いつになったら本物のオトナになれるのか。
ハードルは高い。