暑さの中で
2014/07/29
毎日記録的な暑さが続いている中、
日本中、世界中、不穏な動き。
その上、自分勝手が横行し、疲れが増大する。
電車の中で、
押しのけて座ろうとする若者が多い。
座りたい理由、
ゲームにメールにラインに・・・気持ち悪いほど全員下を向いてスマホの世界。
だから、赤ちゃんマークを付けた妊婦さんが前にいようが、
老人や、身体の不自由な人に気が付かないのか、気が付かないふりか、
自分の世界で、全く、どこ吹く風。
以前、石原元都知事が、電車の中でお化粧する女性に、
条例で禁止させたいと言っていたが、
スマホをしたいのなら、座ってはいけないとか、何とか対策を立ててほしい。
帰って新聞を開くと、
天皇皇后両陛下の被災地に心寄せる追悼の旅の写真。
南三陸町長の言葉に、
「震災直後の4月27日、お見舞いにいらした時、体育館で靴下だけだった私を見て、
皇后陛下はスリッパをお脱ぎになり、
冷たい床の上を歩いて町民を励まし続けた。・・・・」
また今回「両陛下の、震災の風化はさせないという強いご意志を感じた」と。
ご老体にムチ打ち、”雨にも負けず“のように、
東に病気の子供あれば、・・・、南に死にそうな人あれば、・・・、を
実践なさっていらっしゃる。
平和を愛し、気品と気高さと思いやり溢れるお姿、
その無私のお心は、日本中を優しさに包みこむ。
両陛下は、日本人の誇りであり、最後の砦であると思う。
暑くて大変なのは、人間だけではありません。
野良ちゃんも・・
ルーマニア(2)
2014/07/23
先週に引き続き、ルーマニア。
リッチモンドスクールでは、色々な国から先生を採用している。
生徒さんもスタッフも、未知なる世界から沢山の発見をもらえる。
以前ブータンから慶応大学院に留学中だったKingzanが
働いていた時は、生徒さん達とブータン熱に浮かされていた。
Anaがリッチモンドスクールの先生になってからも、
関心事はルーマニア。
彼女は、日本に対して貪欲なまでに興味を示し、
日本を吸収し経験し、楽しんでいる。
日本人として、とても嬉しく、また新鮮だ。
先週は、浴衣と帯を買ってきて、お台場クルーズに行くので、
着せて欲しいと言ってきた。
成人式にも着物を着たし、お茶会、お花見、お能、歌舞伎、
日本を堪能している。
全てに興味を持ち、積極的で、聡明で、明るく、前向きで、勉強家で、
エネルギーが全身に溢れている。
自分自身を信頼・信用している。
日本ではお目にかかれないような若者。
彼女の周りの人々に良い影響を与えている。
彼女曰く、日本の大学は簡単。
ロンドンでは勉強が大変で、いつもチャレンジだと言う。
世界のどこかで活躍し、
いつか彼女の名前が新聞に載る日が来ると楽しみにしている。
Romanian Festival ルーマニア・フェスタ
2014/07/14
子供中心に教えているAna先生からのお誘いで
早稲田大学で開催されたルーマニア・フェスタにリッチモンドのマスコット、
恭子ちゃんと参加した。
アナはルーマニア出身でロンドン大学からの交換留学生として
早稲田大学で学んでいる。
数か国語を話し、頭の回転が速く、弾丸のような早口で容赦なく厳しく
英語を教えている。
日本人にルーマニアの事を広めたいと、大使を招いてフェスタをしたいと
以前から語っていた。
ルーマニアは日本人にはなじみが薄い。
私も初めて会ったルーマニア人がAna。
ルーマニアと云えばドラキュラ―、またコマネチ、チャウシェスク
後は、何も知らない。
フェスタでは、プレゼンテーションでルーマニアの歴史や文化、
産業に触れていた。
また、民族衣装を着た留学生の歌や踊りも披露されたり、
ルーマニアワインや料理もふるまわれた。
ここでおさらい。
首都はブカレスト。
ルーマニア語はラテン語系のため、仏語、伊語、スペイン語等は、簡単だとか。
民族的にはラテン系だが、国境に接する国により混血になっている。
第2次大戦前は、王制だったが、ソ連軍の圧力で
ルーマニア社会主義共和国になった。
その後、ルーマニア革命によって、1989年独裁者チャウシェスクを倒し民主化した。
最後に、ルーマニアワインについて。
各家庭でワインを作っていて、2000年以上の歴史を持つ。
洗礼された味ではないが、どっしりとした大地のエネルギーが詰まった味。
早速ネットで注文した。
た・の・し・み。
The Kite Runner by Khaled Hosseini – 君のためなら千回でも
2014/07/07
70年代、ソ連侵攻直前の平和な美しいアフガニスタンから始まる。
使用人の息子ハッサンと雇い人の一人息子アミールは兄弟のように仲良く育つ。
ハッサンのアミールに対する子供ながらの忠誠心に心を震わされる。
そんな平和なある日、二人の関係にひびが入るような事件が起こり、
アミールはハッサンを裏切り、彼の人生を破壊するような仕打ちをする。
そしてソ連のアフガン侵攻でアミ-ル一家はアメリカに亡命。
時は流れ、作家として成功したアミ-ルはアフガニスタンに贖罪の旅に出る。
ハッサンは既にタリバンに殺されていたのも知らずに・・・・。
日本からは遠いため、
あまりにも関心がなさ過ぎ、自分自身の無智に唖然とした。
ソ連侵攻、アフガン戦争、タリバンの狂気的支配、9/11後のアメリカの攻撃等、
歴史に翻弄された人々、悲惨な状況下、必死に生き抜こうとする子供たち、
想像を絶する世界。
物語は、アフガニスタン内の民族差別、大規模な凧揚げ大会、
美しいカブールの街、文化にも触れていて、
ニュースで見る荒廃した風景からは想像しがたい。
また、二人の友情、父の子に対する切ないほどの愛情に胸を締め付けられる。
アフガニスタンからアメリカに亡命し、医師になったカーレド・ホッセイニの
デビュー作で、世界のベストセラー。
未知なる世界への、お勧めの一冊。
原文は比較的読みやすく引き込まれるような展開なので、
英語学習者は原文で。