8月に思う事
オリンピックの開催とコロナの爆発的増加で
頭の中が混乱し、原爆を忘れてしまった様な8月だ。
せめて一年に一度は、犠牲になった人々に追悼と感謝を込めて心から祈りたい。
例年の日本は鎮魂の8月だった。
猛暑に悲鳴を上げながら、夏休みを楽しんでも、
あの戦争を、原爆犠牲者を、戦争で犠牲になった一般人、戦争孤児を
決して忘れてはならないと心した。
また、毎年この時期は、
戦争にまつわるドラマやドキュメンタリーのテレビ放映があり、
戦争の悲惨さを伝え二度と戦争をしてはいけないと日本国民を戒める期間である。
浅田次郎の“終わらざる夏”から
戦場から妻に宛てた手紙で。
“戦争が遂に終わりました。これだけの尊い人命が喪われれば、もう二度と戦争は起こりますまい。(中略)
生き残った人々はみな、かけがえのない知人友人をこの戦争で喪い幾度となく涙を流したはずなのですから。(中楽)
二度と戦争はせぬ事。人類は必ずそう誓いを立てます。“
財界の要職を歴任した興亜損保元会長品川正治の”戦後歴程“から
復員船で出会った憲法9条の項
船の中に届いた憲法9条を上官から声を出して読むように言われて、
”読み終わると、全員が泣いた。私も泣いた。野口大尉が最も大きな声で泣いていた。陸海空軍は持たない、国の交戦権は認めない。
よくぞここまで書いてくれた。
これなら亡くなった戦友も浮かばれるに違いない。私は読みながら、突き上げるような感動に震えた。“
新設のデジタル庁に就任する何某らが、過去にとらわれず、前に進まなければとの発言があったとか、、
学ぶべきは、先人の歩み、温故知新。
ただ前に進むだけでは薄っぺらなものになる。