山田太一の世界
新聞に脚本家の山田太一さんが
”創作の原点—戦後70年“で今を語っていた。
彼は戦争で母、兄、家を無くし、生活が一変した経験から
社会を見つめ続けている。
彼の脚本の登場人物たちは、普通の市井の人々で、話す言葉は、優しく温かい。
日常の当たり前の言葉で心のひだを丁寧に描いている。
聞いているとズシンと心に落ちる。
彼は云う。
決めゼリフが痛快なキャラクターが受けると。
そして、スポーツ中継に国を挙げて熱狂する「高揚感」に
違和感を抱いていると。
“戦争中も高揚感が許した非リアリズムが世の中の空気を支配した。
「爆撃をバケツリレーで消そうとしたり、
上陸した米兵と竹やりで戦おうとしたり、
何という非リアリズムの世界で日本人は生きてきたのか」”
視聴率の高い番組の主人公は
面白おかしい決め台詞を言う。
じっくり聞かせるセリフは皆無。
軽薄短小。
ゲームでバーチャルの世界で遊び、
深くものを考えることなく、
マイナスな事に向き合わない。
非リアリズムの中で生きているのか。




