
東北(2)
津軽海峡冬景色で有名な竜飛岬。
上下左右から一年中風が吹き荒れている竜飛岬。
青函トンネル工事中は
ここに学校や病院、役所が建設され一つの街になっていた。
ザ・公共事業で一時は賑わっていたらしいから
公共事業も経済効果があった時もあったのだろう。
今はすべて取り壊され、観光地となっているが、訪れる人は少なく閑散としている。
貧乏な過疎の最北の地、津軽半島。
人は殆ど見当たらず、ひっそりと悲しげだった。
厳しい自然条件のもと、農業や漁業に従事する若者は減る一方。
みな都会に出て行くのだろう。
でも都会に出たところで満足な生活が待っているはずもなく、
末路は憐れなものではないか。
物を作って売って、資源を減らし、地球を汚し、
都会に溢れる儲けることが第一の経済偏重。
経済成長と呪文のように唱えている人々は
人間の本質的のところが、全く見えていないのではないか。
みながITや製造業に従事し、
畑を耕す人が居なくなったらどうなるのだろう。
食が肝心要、
土地を肥沃にすること、
農業・林業・漁業等に光を当てること。
それをしないと、日本の将来は無い。
都会のネオンの喧騒がひどく空疎だ。
あの不毛な大地に立って、明日の事を考えよう。
経済成長幻想は終焉を迎えているのだ。