
お金をかけずに暮らす ― 日曜日ですよ!小川糸 (毎日新聞)
ある土曜の朝、
生徒さん、先生が教室に入るなり、
”あの行列なんですか? 延々と続いて凄い人ですよ。
しかも男の人ばっかり!“
表参道は行列の名所。
行列のできる何々、は数か月間長蛇の列。
知らぬ間に消えていき、また別の行列が・・・。
作家の小川糸さんが、ベルリン事情を毎日曜日掲載している。
“ベルリンにいて楽なのは、お金を使わなくちゃ、
という強迫観念にかられないことだ”
“ベルリナーにとって、いかにお金をかけずに楽しく生きるか、
というのが人生の大きなテーマになっている”
”日本にいると、お金を使って消費することこそが、
幸せになることだと信じ込まされているふしがある“
確かに、お金を使って景気を良くしようという風潮はまだ根強く、
あの手この手で、企業は我々の購買意欲をかきたてる。
マクドナルド初上陸を知っている私の世代は、
消費が文化、の時代を経験し、
始末しきれないほどの物に埋まれている。
まずは、物を増やさない生活、
お金をかけない幸せ探しを始めよう。