
読響@サントリーホール
先日、読売交響楽団、名曲シリーズに出かけた。
友人と二人、会員になって10年近くになる。
年間スケジュールが決まっていて、
チケット手配の手間がなく、とても便利。
今月は、
ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番(田園)
辻井伸行さんのピアノ。
彼のピアノは初めてだったので、とても楽しみだった。
楽譜が見えない彼は、
どのように解釈するのだろう。
素人の私には、彼の実力をジャッジすることは出来ないが、
彼のピアノは優しく美しい。
やはり、天才と呼べるのではないか。
見える物がない彼の世界は、情報も限られていて、
その分、研ぎ澄まされた感性が培われるのだろうか。
五体満足な私たちは、何と愚鈍なのかしら、と
友人と自嘲しながら、ワインを傾けた。
彼の奏でるピアノがあまりに優しい音色だったので、
すごーく良い気分になって、
入眠剤作用が、、、、睡魔と闘った。
コンダクターに手を引かれ何度もカーテンコールに答えていた彼。
サントリーホールは優しい風に包まれていた。
後半の交響曲第6番では、
一面緑の田園風景が目の前に広がり、ゆったりと懐かしい気分に。
月1回、一服の清涼剤にささやかな幸せを感じる。