
教育
「歴史学習の意味を考えた」15歳の中学生の投稿から
---はじめは、受験生の自分たちに必要なのは、
歴史の知識を詰め込む授業だと考えた。
しかし年号や出来事を覚えるだけでなく、その時代に生きた人の考えや思いを
理解することだと思う。
歴史の授業を受ける意味は、
過去の過ちを繰り返さないようにするためだと考える。---
この歴史の先生の授業は、深く多面的で、
それに答える中学生も理解力・洞察力が鋭く賢い。
私が中学生だった頃、
歴史の試験問題は
年号や人物を覚える暗記中心だったような気がする。
高校になって、世界史を学んだ時、
女子校には珍しい政治色のある先生のエネルギーある授業で、
世界情勢を熱く語っていたのを覚えている。
リッチモンドスクールの幼い生徒さんも、
普段は聞き分けが無い事を言っても、
先生の云う事は、注視して微動だにせず聞いている。
小さい子どもにとって先生の言う事はすべて正しい。
また、吸収力もすごい。
詰め込み教育の弊害からゆとり教育が生まれた。
ゆとり教育は、生徒の総合力を付けるために生まれたものだが、
教師が、指導要領のない学習に途方に暮れてしまったとか。
教師の力量によるところが大きい。
考える授業は、
様々の問題を提議・洞察し、多様性のある考え方を交換し、
偏ることの無い思考や思想を、自分で導き出すことが重要。
そのような自由な多岐にわたる発想を持った授業が
今の教育界で可能なのかとても心配だ。
少し早かった京都の紅葉(11月8日)