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ヤング・ソルジャー

 

名前だけしか知らなかった石田禮助の生涯を描いた
「粗にして野だが卑ではない」by城山三郎を読んだ。

 

三井物産時代ほとんどを海外で過ごし社長歴任後、
誰も引き受けなかった国鉄総裁を78歳で引き受けた。

 

商売で生きた後は、パブリック・サービス、世のために尽くす、
それでパスポート・フォア・ヘブン(天国への旅券)が与えられるといった。

 

また、記者会見で彼の年を懸念する記者の発言に、
気持ちはヤング・ソルジャーだと。
Generalではなくsoldier、
本物のソルジャーは、自分を犠牲にして耐えて耐え抜く人。

 

また、パブリック・サービスに属する仕事は
給与をうけるべきではないという持論で受け取らなかった。

 

パブリック・サービスに属する人々がただ乗りして、
卑しく感じないのかと、
優待パスもすべて返上、
接待ゴルフも禁止。

 

卑怯を憎み、高いモラルを持って
豪快に潔く生きた石田禮助氏。

 

石田氏が国鉄を去る時
前例のないことに、野党議員も別れを惜しみ宴席を設けた。
あまりの嬉しさに超高級店で、
もちろん自腹でお返しした。

 

正義感の強い明治の硬骨漢の石田氏のような人はどこにもいない。

 

粗で野で卑の三拍子そろったパブリック・サーバントばかり、
パスポート・フォア・ヘブン、欲しくないのね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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