読響
リニューアルされたサントリーホールのコンサートに行った。
読響に入会し10数年になる。
クラッシック初心者から卒業できないが、
奏でられる音に響く感性は、少しずつ磨かれているようだ。
今回は、
メシアンの歌劇“アッシジの聖フランチェスコ”
休憩をはさんで全幕5時間半。
全幕日本上演は始めて。
睡魔に襲われることなく、あっという間だった。
舞台いっぱいの多種の管楽器、打楽器、銀盤打楽器等が、
様々の音の世界をくり広げ、
壮大なイメージを作り出す。
また、鳥類学者メシアンと言われるように、
楽器が奏でる数種の鳥の唄声が会場に広く響き渡り、
心が澄み渡っていくようだった。
クリスチャンではないので、
宗教をベースにした音楽に抵抗を感じる時が時々あるが、
フランチェスコの歌い上げる愛や平和には引きずり込まれ、
心地よい感動に包まれた。
拍手鳴りやまず、
スタンディングオベーション。
胸に突き刺さった感動に観客は立たずにはいられなかった。
外に出ると
カラヤン広場はクリスマスツリー。
来月公演は恒例の第九。
月1回の清涼剤は続く。