忘れてはいけない8月
あまりの極暑のせいか、あまりに馬鹿げたニュースの垂れ流しのせいか、
広島・長崎原爆記念日をうっかりするところだった。
数年前までは日本の8月は、喪に服するように、
朝から晩まで、広島・長崎や沖縄を舞台に
戦争の悲惨さをテーマにしたドラマや、ドキュメンタリーが
流れていた。
ところが最近のマスコミは、
まるで誰かに忖度するように、
殆ど、戦争や原爆に関して放映しない。
異国の地で、無念の死をむかえた兵隊、
原爆で一瞬のうちに地獄になってしまった広島・長崎。
本土の犠牲になった沖縄。
焼夷弾に逃げまどいながら血だらけ、
全身やけどで野垂れ死んでいった市井の人々。
親を亡くし飢えに苦しんだ、はだしの浮浪児たち。
戦争により、原爆により、悲惨な死を遂げたり、理不尽な目に合ったり、
戦争は許しがたい国家犯罪だ。
先の戦争では、みな「騙された」と言ったが、
騙された責任もあると言った人がいる。
二度と騙されないために、
戦争の悲惨さを語り続け、
8月は、戦争で犠牲になった人々のために祈りたい。