
日本の良心
Japan’s Emperor Akihito hints at wish to abdicate. BBC
天皇陛下が退位したい意向を述べられた。
日本中が(と言っていいほど)テレビの中の天皇陛下のお言葉に聞き入っていた。
天皇陛下のお気持ちが素直に伝わり、
「もうお休みください」と言う気持ちになったと思う。
被災地への旅、
贅沢な感じとは程遠いお二人の身なり、
背中を丸め、板の間に膝をつき、人々の話を聞いて回るお姿は、
いつ見ても胸が熱くなる。
慰霊の旅では、
南方の暑い地で正装し、長い間深く頭を下げられ、
ご自身のお立場を懺悔するようなお姿もまた
感動的だ。
守り続ける宮中祭祀、
日本古来からの伝統を受け継ぎ、次世代へ継承し、
未来永劫、日本国が続く限りその責任を負う。
ある意味がんじがらめの宿命を背負う。
また、そのためには、
確固たる象徴天皇としての姿勢を貫く。
ともすれば右寄りに傾きつつある日本を憂慮し、
政治利用されないよう、
象徴天皇としてのお立場で出来うる限り、
日本の平和を願っている。
お二人の無私の優しさは
キャッチボールのように日本中を優しさに包みこむ。
ある新聞では、美智子妃殿下は日本で最も人気のある女性だと言っていた。
このような清らかな美しいお二人の姿は
キナ臭くなった世の中の最後の砦。
お二人は、日本の善意・良心だと思う。