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BLOG

憎悪犯罪

2016/08/05


19人もの人が亡くなった障害者施設相模原殺傷事件。

 

欧米では、憎悪犯罪の場合、
普通の犯罪に比べて社会全体の価値観に挑戦する側面を持っているため
量刑が加重されるという。

 

彼の、何か根本が欠落した常軌を逸した行動は、特殊なのだろうか?

 

最近の、生産性と効率が第一の社会。
弱い者や、自分と異なる人に対しての虐め・差別。

 

ヘイトスピーチ、ネトウヨの存在など、
身体の芯が冷たくなるような憎しみの言葉。

 

善と悪の境界線のあやふやさ。
社会的秩序の崩壊。

 

そのような風潮が普通の人を犯罪者に仕立てるのではないか。

 

また、マスコミで時代の寵児のように、もてはやされている人の、
心のブレーキがかからない物言いが、
若者には違和感なく受け入れられている。

 

私にはモンスターが喋っているとしか思えない。

 

障害者を持った母親から障害者に向けたメッセージ
『・・・・障害のある人もない人も、私達には一人ひとりが大切な存在です。
障害があるからと言って誰かに傷つけられたりすることはあってはなりません。
もし誰かが、「障害者はいなくなればいい」なんて言っても、
私達達家族は全力でみなさんのことを守ります。
ですから、安心して、堂々と生きてください。』

 

報道ステーションでこのメッセージを読んだ小川アナウンサーが
思わず声を詰まらす場面を見て
胸が熱くなり、相手を思いやることのできる普通の若者もいるのだと安堵した。

 

 

 

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昭和はますます遠くに

2016/07/22


 

大橋巨泉が亡くなった。
永六輔に続いて、戦争を経験している人々が次々に亡くなり、
平和が遠のくような焦りを感じる。

 

昨年、愛川欣也、野坂昭如が亡くなり、
昭和をリードしていたカッコ良い男達がいなくなってしまった。

 

若い時の私の印象では、決してカッコ良いとは思わず、
彼らは奇妙な不良おじさんだったが。

 

野坂昭如が亡くなった時もブログで書いたが、
不真面目さを思いっきり真剣にやり、
昭和の文化を築いた才能豊かな人々。
何事にも筋を通す強い精神力を持った男性たち。

 

男は黙って力持ち、
男の優しさ、我慢強さ。
全てを引き受ける包容力。
心底真面目なちょっと泥臭い昭和の男。
カッコよく時代を切り開き生き抜いた彼ら。

 

彼らは後年、猛烈に平和を希求した発言を繰り返していた。

 

若者が戦場に行って死んでいく。
そんな戦争を二度と起こしてはならない。

 

戦争がどんなに悲惨か、身を持って経験したからこそ、
紡ぐことが出来る含蓄のある言葉。

 

また、テレビの一時代を作った人として、
報道の自由や言論の自由にも強い危機感を抱いていた。

 

先達がいなくなってしまい、
この先私たちは何処に向かって行くのか。

 

抗う事の出来ない大きな渦に巻き込まれていくようで、
底知れぬ恐怖を覚える。

 

 

 

 

 

 

窓を開けると逃げる。食事だけ欲しいのね。

 

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選挙

2016/07/13


 

参議院選が終わった。

 

年を重ねるに従ってこの国の行方が気になる。
平和で安心できる社会を作るために、
人々のためを第一に考えられる人に
まじめに政治に向き合う人に
投票したいと思っている。

 

新聞や本を読み、SNSをチェックし、
沢山の人と話し、様々の情報から自分なりに分析して選ぶ。

 

自分としては、決して偏ってはいないと思うが、
私が選ばなかった党や人に投票した人に、理由を聞いてみたいし、
私も選んだ党や人を何故選んだか、その理由を言い合い、
双方の意見を戦わせたい。

 

我々市民レベルでも意見を戦わせ、
お互いに理解し合えたら素晴らしいと思う。

 

ある新聞記者がイスラエル軍の取材で、
若い広報官が大幹部の説明の「間違い」を正すことがあり、
それに対し、笑顔で「ありがとう」と言ったという。

 

今の日本は全て右へ倣え、
異議を唱えられない状況になっている。
反対意見を戦わせてこそ、
成熟した社会になると思うのだが・・・。

 

“この道が正しい”は
freedom and diversity、自由と多様性の中で
意見を戦わせた結果であらねばならない。

 

 

 

 

 

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The Beatles

2016/07/01


 

The Beatles are perhaps the most famous rock’n’ roll band in history.

 

50年前の6月末にビートルズが来日し、日本中大騒ぎになった。

 

以前、授業で、生徒さんが好きな音楽について質問をされた時、
ビートルズと答えたら、“うーん、クラッシックに入りそう?”とか、
云われて苦笑していた。

 

リッチモンドスクールで取っている週刊STに、特集が組まれていた。

当時、世界中の若者を熱狂させた

髪の長い4人の若者は、日本の大人の目からは、想像を超えた世界だった。

武道館で行われたコンサートは、時の首相まで反対し大騒動になった。

 

Right-wing activists began to protest the Bealtles’ visit.

There were rumors that some right-wingers were planning to kidnap the Beatles at the airport

when they landed and force them to cut their hair – which at the time was their famous “mop top” look.

– 右翼の人は来日に大反対し、

羽田(当時は)に着いたら彼らのトレードマークのマッシュルームカットを切ってしまおうと、云ったとか。

 

The crowd wasn’t as rowdy as the Beatles were used to.

There were a lot of police in the Budokan and the audience was warned to behave themselves.

In the end however, the concert has gone down in music history.

– 結局、日本の若者は、他の国の若者のように騒ぐことなく、お行儀よく聞いていたようだ。
それでも、そのコンサートは音楽史上で歴史を作った。

 

Beatlesとして活躍したのはたった10年だが、数々の伝説を残した。

 

 

GO VOTE 選挙に行こうよ。

 

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桃源郷

2016/06/24


 

争い事も、いがみ合いも無く、

明日の幸せ、明日の楽しいこと、だけを考えて過ごしたい。

 

国民の代表たる政治家は、
国民の最大幸せを考え為政を行い、
たとえ税金を沢山払うことになっても、
何も心配することなく日々過ごせる桃源郷はいずこに。

 

ブータンの幸せ度は世界一と以前聞いたことがあるが、
資本主義が徐々に侵略してきて、
最近は、そうはいかないらしい。

 

世界が複雑になり、
古き良き時代は過ぎ去った。

 

このまま、世界は、地球は、カオス化してしまうのか。

 

今、私の周りでは、それを阻止すべく、戦っている人々がいる。
イデオロギーではなく、
地球上に生を受けた一個人として、
全人類の明日の幸せを求めて、力を尽くしている市井の人々。

 

若い頃は何の根拠もなく、ダサい雰囲気に抵抗があり、好きになれなかったが、
今はずしんと響く、
小田実の言葉
最近読んだ本の中から、

 

“市民の常識を持ち、痛みをわかち、怒りや感動を共有し、一緒に行動する人は信用する。

デモの隣を歩く人の名前も仕事も知らないが、次もその次も会ったとき、私はその人を信用する。”

 

 

 

水無月の紫陽花

 

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…death fell from the sky

2016/06/08


 

Seventy-one years ago on a bright, cloudless morning,

death fell from the sky and the world was changed.

71年前、晴天の朝、空から死が降ってきて世界が変わりました。

 

…But among those nations like my own that hold nuclear stockpile,

we must have the courage to escape the logic of fear and pursue a world without them.

我が国のように核兵器を持っている国は恐怖の論理から自由になり、

核兵器のない世界を目指す勇気を持たなくてはいけません。

 

We must change our mindset about war itself.

To prevent conflict through diplomacy, and strive to end conflicts after they’ve begun.

To see our growing interdependence as a cause for peaceful cooperation,

and not violent competition.

私たちは戦争自体に対する考え方を変えなければいけません。

外交を通じて紛争を防ぎ、紛争が始まった後に終わらせる努力をして、

相互依存を増やし、暴力的な競争ではなく、平和的に協力する。

以上は、オバマ大統領の演説からの抜粋(毎日新聞)

 

広島訪問は、
感動的な事だったと思うけれど、
格調高い演説は、
計算されつくされていて、あまり心に響かなかった。

 

プラハの演説では、
….as the only nuclear power to have used a nuclear weapon,

the United States has a moral responsibility to act.
核兵器を使用した唯一の核大国としてアメリカは行動する道義的責任がある。

 

颯爽と理想を掲げて力強かった演説だったが、
7年の間に、大分トーンが下がってしまった。
オバマ大統領の苦悩が想像できる。

任期後の彼の行動に期待したいが、
小泉さんのように、影響力は激減するだろうが・・。

 

 

 

 

 

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豊かさという事

2016/05/30


大阪から野菜を送ってくれる友人が、

塩野七生の本(私は好みではない)に感化されて、

シーザーが辿ったヨーロッパ各地探訪を実施している。

 

企業戦士だった彼は、

ビジネス以外、海外旅行は行くことが無かったので、

仕事を離れ、初老の男一人旅を楽しんでいる。

 

その彼が、旅行中、ヨーロッパの豊かさをつくづく感じると言っていた。

国が破たん寸前でも、仕事がなくたって、

豊かにゆったりと時が流れ、楽しそうに生きていると。

 

ヨーロッパの人は、長い歴史の中で深い文明に裏打ちされたDNAで、

物質的豊かさを求めず、自分に相応しい人生の楽しみ方を知っているのでは。

 

物質的豊かさのみ求めてきた資本主義は、

結果、豊かにはなれなかった。

 

リッチモンドの英国人講師が、

日本は、日本人が持っている倫理観をすっかり失くしてしまった。

イギリスも時代の変遷はあっても、

根底に流れる英国魂は脈々と受け継がれていると、いう。

 

「貧しい人とは、少ししか物を持っていない人では無く、

無限の欲があり、いくらあっても満足しない人だ」と

演説したホセ・ムカヒ、ウルグアイ大統領の言葉が重なる。

 

 

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反応工程

2016/05/23


宮本研の”戦後三部作”のひとつ『反応工程』を紀伊國屋ホールに

観に行った。

 

1945年8月の終戦前夜、九州の化学工場で働く学徒動員たちの物語。

赤紙・脱走兵・憲兵・日和見教官・えばり腐った軍人・等々、

いつもの戦争物語で

正直、あまり引き込まれるような展開にはならなかった。

 

戦争が終わり数か月後、主人公の青年が工場に戻ってきて、

立ちすくむ場面で終わる。

想定内の展開であまり感動的ではなかったのだが、

観終わって不思議に涙がこぼれた。

 

終戦になって平和になっても、失われた尊い命、失われた時は帰ってこない。

戦争の理不尽さ・悲惨さ・人間の愚かさに、

昨今の日本の情勢を重ねて暗い気分になった。

 

あの時、日本中が二度と戦争はしないと強く誓ったはずなのに、、、。

 

また、演じている役者さんがみな若く、

演技を離れ、この状況をどう感じているのか聞いてみたかった。

 

古典を演じているような感じなのか、

戦争をファンタジーのように感じていないか、

それとも戦争が近づいているような感じを自分の事として捉えているのか。

 

観客はお年寄りが多かったが、

沢山の若い人に観てもらい、

想像力を働かせ、我が事として考え行動して欲しい。

貴方の未来を決めるのは貴方たちなのだから。

 

 

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働くという事

2016/05/13


カナダ人のKip A.Cates(鳥取大教授)のエッセイで、

北米のpart-time job事情によると、

 

北米では学業の傍ら、パートタイムで働くことを奨励される。

小学生でも例外ではない。

 

Cates氏の始めのアルバイトは、9歳の時の新聞配達。

12歳の時はベビーシッター。

近所の若夫婦の子供と遊び、寝かしつけ、

その後は宿題をやったり、TVを見たりして過ごす。

他人の子供の世話をするという責任感が試される。

 

また、近所の芝刈りをやったり、

中高生になると、

皿洗いやウエイター、郵便局、テニスコーチ等を経験した。

 

北米では、子供時代にアルバイトすることは、

社会に出てからの訓練であり、責任感を養える貴重な経験だと、

考えられている。

 

日本では、

貧困の子供たちは別にして、

子供は勉強に専念するものと、殆どの親は思っている。

 

大学生になっても、あまりアルバイトをせず、

少しお金を稼ぐくらいなら、じっとして出かけず、

お金を使わない生活の方を選ぶらしい。

 

小さい時から社会の一員としての自覚があり、

大人と対等に付き合えるようになるため、

日本の若者のように、

上司に何か言われたら、辞めてしまったり、

親が怒鳴り込んできたり、はありえないのではないか。

 

子供時代の働いた経験が、

matureな人格を形成するのだろう。

 

アメリカ映画で見るような小さな子供が健気に働いている姿は

微笑ましくて可愛いと思っていたが、

そのような、効果があったのだと、日本との違いを思った。

 

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長く続ける

2016/04/28


毎日新聞、海原純子さんのコラムから、

 

女医である彼女は

“長年の細々とした仕事の継続は、確実に私自身を変えてくれたと思う”

“何事も細々とでも長く一生懸命続けることは力を持つのだと思う”

そして、『刀剣を磨く』という詩から、

”せっせと磨いても刀は光らないが、磨く本人が光ってくる。

 

リッチモンドスクールは来年で30年を迎える。

まさに細々と続けてきた。

何か成し遂げたのだろうか?

気がついたら30年経っていた、というのが正直なところ。

 

初めの頃は

ストレスいっぱいで鬱々としたり、

パニックになったり、

我がままで、未熟だった。

 

最近は、慣れか惰性か、

苦痛で仕方がなかったことでも、

辛いと思わなければ、苦痛を感じなくできること。

ストレスに押しつぶされそうになっても、

そのストレスを楽しもうと、

思う事が出来るようになった。

そして、

ハードルを越えた時の喜びは大きい。

が、越えられなかった時は

違ったハードルだったと思う事にする。

 

何も成し遂げていないけれど、

長く続けた間に、

心豊かな、素晴らしい人々に出会え、

世の中の広さを実感・経験したことが、

私を成長させてくれたと思う。

 

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