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読響@サントリーホール
2016/02/09
先日、読売交響楽団、名曲シリーズに出かけた。
友人と二人、会員になって10年近くになる。
年間スケジュールが決まっていて、
チケット手配の手間がなく、とても便利。
今月は、
ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番(田園)
辻井伸行さんのピアノ。
彼のピアノは初めてだったので、とても楽しみだった。
楽譜が見えない彼は、
どのように解釈するのだろう。
素人の私には、彼の実力をジャッジすることは出来ないが、
彼のピアノは優しく美しい。
やはり、天才と呼べるのではないか。
見える物がない彼の世界は、情報も限られていて、
その分、研ぎ澄まされた感性が培われるのだろうか。
五体満足な私たちは、何と愚鈍なのかしら、と
友人と自嘲しながら、ワインを傾けた。
彼の奏でるピアノがあまりに優しい音色だったので、
すごーく良い気分になって、
入眠剤作用が、、、、睡魔と闘った。
コンダクターに手を引かれ何度もカーテンコールに答えていた彼。
サントリーホールは優しい風に包まれていた。
後半の交響曲第6番では、
一面緑の田園風景が目の前に広がり、ゆったりと懐かしい気分に。
月1回、一服の清涼剤にささやかな幸せを感じる。
若者の政治
2016/02/01
アメリカでは来年大統領選があり、
お祭りのように盛り上がっている。
アメリカでは、
高校生にもなって、支持政党が無いのは
何も考えていない無能者と呼ばれ、
恥ずべき事。
一方、日本では、
18歳に選挙権が引き下げられ、
全く興味がない人と、期待している若者と
双方かなり隔たりがありそうだ。
数年前、リッチモンドスクールの女子大生の生徒さんと
政治の話をした時、
こんな話は友人とは絶対できない、
変な人と思われちゃう、と云っていた。
自分の将来に影響する政治に対して、「無関心」どころではなく、
「変人」にみられるなんて悲しい。
でも最近少し希望が。
昨年、注目を浴びたSEALDs。
中には高校生もいて、T-nsSOWLとして全国で活躍し,
独自にデモなどを主催し、数万人が参加しているとか。
紅顔の美少年たちが、
イノセントな美少女たちが、
懸命に訴えている姿に、ウルウルさせられる。
この子たちを悲しませてはならないと、強く思う。
ある人が云う。
子供たちに政治に関心を持たせるためには、
政治を魅力的に語れるカッコ良い大人の存在が必要。
カッコ良い政治家はもっと必要だ。
「福は内、鬼は外」子供の頃は街中この声が。
語学学習
2016/01/25
外国語は
自転車や水泳のように一度覚えたから忘れないという訳にはいかない。
ひたすら努力のみ。
使わなくなってしまうと、それは水のように流れてしまう。
少しづつでも触れていれば完全に干上がってしまうことはない。
とにかく続けること。
リッチモンドスクールの生徒さんは
長い方では、20年以上通って下さっているし、
平均10年は続けられている。
ライフワーク・趣味の域になっている。
ある生徒さんが、
忙しいから辞めたいけど、辞めたらゼロになるから続けなければと、
悲鳴を上げながら頑張って続けている。
なかなか自分一人での勉強は大変。
お子さんも、幼稚園児でスタートし、
大学入学くらいまで、12・3年は続けて下さる。
お子さんの場合は、親御さんの努力も必要だが。
このブログにも何度も登場する聖子ちゃんや玲ちゃん、侑也くんなどは
10年継続組で
みな立派になって、今では世界中で活躍している。
今後の注目は、恭子ちゃんという予備軍。
英語は小学生でありながら、高校生の学力。
中国語も始め、日記を中国語で書いてくる。
楽しい、とか。
どんな大人になって活躍してくれるのか、楽しみだ。
最近、体験にいらした70代の生徒さんは、
やったり辞めたりを繰り返していて、ちっともしゃべれないと嘆いていた。
私からのアドバイスは、
週1回でなくても、月2回でも長ーく続ける事が大事ですと申し上げた。
リッチモンドスクールの生徒さんにならなくても、
映画・TV・音楽何でも身近にあるものを利用して学び続けて欲しい。
Nさん夫婦との恒例、成田山参り、山道
満開の蝋梅
紅梅はちょっと早い
オバマ大統領
2016/01/18
7年前、オバマが大統領に就任した時は、
若くてカッコ良く、聡明で、人道的で、平和主義な、
全て初めてづくしの黒人大統領に米国だけでなく、世界も注目した。
彼の就任演説を授業に使うようにと、
講師たちにコピーを渡したのを覚えている。
全体の80%しかパスポートを持っていないという米国人の偏狭主義。
世界の中心だと未だに幻想している一部のアメリカ人。
トランプ候補に熱狂するアメリカ人。
そのような国民の中、
国民皆保険制度への反対の中の譲歩した導入、
移民制度確立の断念、
核兵器なき世界を目指しノーベル平和賞を得たが、成果は見られない。
涙ながらに訴えた銃規制。
オバマ大統領は安倍首相と違い、
数の力が無い状態で、
掲げた政策の実現が難しく、
何も出来なかったとか、
弱腰外交とか、
期待が大きかっただけに、批判がつきまとう。
確かに、就任当時に感じた、
キラキラした輝きと秀でた感は消えてしまい、
精彩なく、いつも苦悩に満ちている。
でも、やっぱりオバマ好きは変わらない。
心からの理想主義である彼は、
武器に頼らなくとも、
「賢さ」で世界をリードできる事を証明したかったのではないか。
アメリカの特許「世界の警察官」の役割はそのまま、
武器を使わない世界平和を目指していたのではないか。
彼が目指した理想郷が、
世界のどこかで、いつか実現したら嬉しい。
伊勢五十鈴川
2016年は?
2016/01/08
新年三が日は、陽の光に満ち溢れて暖かく穏やかな日々だった。
お天気のように平安の一年であります様に・・・。
新年にどっさり運び込まれた新聞の束を、
たっぷりある暇に飽かせて読みふけった。
心に響いた記事のタイトル(毎日新聞)から、
昨年末のスピルバーグ監督
『もっと他人に関心を』
ソーシャルメデイア浸透 ― 心の柔軟性が喪失
同じく昨年末の毛利衛さん
『正義の戦争ない」痛感』
宇宙では国籍超え団結
元旦の社説 ― 民主主義
『多様なほど強くなれる』
英国フォスターの言葉を引用し、
民主主義、
一つは、それが多様性というものを認めているから。
二つ目には、それが批評を許しているから。
憲法のある風景から ―23条 学問の自由は、これを保障する。
『忍び寄る「軍学共同」』
国立大改革で大学の研究費が減る中、防衛省との共同研究が増えている。
林中無策 ― 倉本聰さん
『スーパーカージャパン』
タイヤは「血税」ハンドルはアメリカの「遠隔操作」
潤滑油は「補助金」冷却水は「国債発行」
シートベルトは「安全保障」エアーバッグは「軍備」
そんなジャパンと云うスーパーカーが、傍若無人に突っ走っているのに、
みんなそのスピードに狂喜している。怖い。
今年一番のブログ。
また愚痴ってしまった、反省!
微力ながら、日本を、世界を良くしたいとの願いから、
みな様と共に、感じ、語らい、喜び、怒り、勉強したいと思っている。
今年もよろしくお願い致します。
明治神宮の庭園
パワースポット清正の井戸
2015年にさようなら
2015/12/28
年の暮れ、
今年も嬉しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、
苦しかったこと、感動したこと、
生きていくことは、沢山の経験をすること。
そしてそれが、その人の糧となって、
他人の悲しみや喜びを自分のこととして引き受け、
豊かな想像力が生まれる。
ギスギスした世の中。
戦後70年の時を経て平和が壊れそうな日々に
底知れぬ恐怖を感じる。
その中で、
リッチモンドスクールでは、
先生も生徒さんも広い世界観を持っているため偏らず、
深い問題意識を持って学んでいる。
そのため、
リッチモンドスクールには優しさが溢れていて、
お互いに、そのことに感謝し続けている。
“知るは楽しみなり”をモットーに
知的で笑いの堪えない楽しいリッチモンドスクール。
皆様の優しさと温かさに、感謝をこめて、
来年もリッチモンドスクールをよろしくお願い致します。
12月29日から1月4日までお休みいたします。
新たな気分で5日、新年スタート。
野坂昭如レクイエム
2015/12/25
♪ ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか
ニ、ニ、ニーチェかサルトルか
みーんな悩んで大きくなった ♪
♪ 男と女の間には深くて長い川がある
誰も渡れぬ川なれどエンヤコラ今夜も船を出す
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるなRaw Raw ♪
焼け跡闇市派、中年御三家、早稲田中退落第コンビ。
また一人、昭和の男が逝ってしまった。
真面目に不良して、
優しさや弱さを隠して悪ぶって
戦争で生き残った悲しみや苦しみを胸に秘め、
反抗の世代の旗手として生き抜いた。
機知に富んだ痛烈なブラックユーモアで
皆を煙にまき、
小説家・歌手・作詞家・政治家まで、多才ぶりを発揮し、
人生を泥臭くスマートに生きた。
若い時読んだ『火垂るの墓』の心に染みる悲しさは
あのサングラスのふざけたおじさんと、一致しなかった。
近年10年くらい、新聞のコラム「七転び八起き」で
<今、あの頃と同じ、戦争の足音が聞こえる、
戦争は何も残さず悲しみだけが残る。>と述べていた。
「自分を貫く精神の、ああいう素敵な男たちはもう出てこないわね。」
故大島渚監督の妻の女優小山明子さんの言葉。
カッコ良い生き方をしたカッコ良い男たちが次々に亡くなり・・・
悲しい。
表参道イルミネーション
クリスマスパーティー
2015/12/16
恒例クリスマスパーティーが今年も開催された。
一番楽しみにしていたMさんがインフルエンザに倒れ欠席。
また、Oさん、Yさんは、ご家族の会食会で来られず、
別のYさんはお引越し、Fさんは仕事、本人たちも私もガッカリ。
例年に比べて、ちょっと少なめの出席者。
ちょっと悲しいけれど、気を取り直して楽しみましょう。
ベテランKさんが、このくらいの人数もゆっくりできて良いですねー、
と、仰った。
確かに落ち着いて沢山飲み食べが出来、
色々な人とお話が出来、和やかな雰囲気。
みな、お仲間と云うほっこり感に包まれていた。
サプライズは
昨年、卒業してしまった金曜クラスの生徒さんがいらして下さった事。
毎週金曜のルーティーンとなっていた
リッチモンドの顔のような存在だった方たちとの再開は、
私だけでなく、皆も歓声を上げて歓待した。
沢山の人々の温かさに支えられて、
毎年クリスマスを迎えられる。
感謝をこめて心からの有難うを皆様に。
パーティーたけなわ
リッチモンドのホープYukiさんとArniel
リッチモンドのマスコット天才K子ちゃんと仲良しAさん
金曜クラス
美男美女で秀才Dr.&Drs,、天は二物も三物も与えるらしい
ダンディCarl
土曜クラスと奇抜なファッションのLena、中身は超優秀
弘子さんのクレープ、由美ちゃんのローストビーフ、恵子さんの混ぜご飯
第3次世界大戦
2015/12/11
リッチモンドスクールのアメリカ人講師から聞いた話。
彼の義弟のアメリカ人兵士からの話では、
アメリカ人の彼らは、既に世界戦争に突入している、
とみていると云う。
フランス・ロシア・アメリカも空爆を行っているし
イギリスも国民の反対にも拘らず、空爆することを決めた。
日本からは遠いが、
日本も大量の武器や戦闘機をアメリカから買い、
日本の軍需産業も勢いを増している。
第2次世界大戦のように、
民衆が気付いた時には、すでに遅し、
と、ならないために、
私たちは出来ることから始めなければならない。
「さあこれからだ」毎日新聞で、
鎌田實先生は
【聴診器と愛でテロとたたかう】と述べ、
“世界中が時限爆弾がセットされたような状態で
生きて行かなければならなくなる“との現状分析。
また殺害された後藤健二さんの有名な文章
”目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。
それは祈りに近い。憎むのは人の業にあらず、裁きは神の領域。
――そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった“
パリのテロで妻を殺されたジャーナリストのメッセージも世界を駆け巡った。
“私は君たちに憎しみの贈り物をあげない。
君たちはそれを望んだのだろうが、怒りで憎しみに答えるのは、
君たちと同じ無知に屈することになる”
世界戦争を回避するためには、
甘いと思われても
武器を捨て、人道支援。
愛に、人間愛に、賭けるしか戦争への道から逃れる方策はない。
カラヤン広場のイルミネーション
消費税
2015/12/04
やっと慣れてきたが、消費税はやっぱり好きになれない。
再来年4月から10%になることで、軽減税率をめぐって議論されている。
各国では、しっかりした基準に基づいた軽減税率がある。
柳田邦男氏が毎日新聞で述べている。
英国やデンマークでは、
新聞や出版物に対してゼロ%。
柳田氏は、
家庭での読み聞かせや、
小中高校生に読書習慣を浸透させる活動をしてきた観点から、
貧富格差で本が買えない家庭が増えることを危惧している。
新聞も、
若い世代に、広く世界と時代について知識と判断力をつけるために必須で、
消費税は新聞離れを加速させ、
子供や若者の人間形成を貧弱にする。と述べている。
また、イギリスでは、
食料品や子供用品は非課税だ。
その中でも贅沢品は対象外で、
かなり細かく分類されているとか。
外国では、将来のある子供や若者を大切にする政策がとられている。
次の世代は関係ない、
今さえ良ければ、の日本は、
誰かが、
軽減税率は面倒くさいとか、大変すぎるとか、
失礼な発言をしていた。
そんなことでは出生率は上がりませんよ。
代々木八幡宮(都会の中にひっそりと)