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BLOG

3月11日

2016/03/08


あの日、
東京では、地震直後のあまりの揺れに興奮状態。
帰宅難民のことや、人々が一斉に家路を急ぐさまが報道されていた。

東北であのような惨事が起こっていたなんて、想像もしておらず、
その後のテレビ画面から送られてくる画像に言葉を失った。

それからの数週間は、
日本中が悲しみの底に沈んでしまった。

また、原発事故は日本中を前例のない恐怖に陥れた。

突然命を奪われた人々、まだ海の底に眠っている人々、
一瞬のうちに家族も仕事も家も失ってしまった人々。

直後の卒業式で、涙をあふれさせ、上を向いて神様に尋ねるように、
“試練というにはあまりにむごい”という中学生の答辞は、
今でも映像と共にはっきりと浮かぶ。

“あの時”が近づくにつれて、新聞やテレビでは、
沢山の涙を流したであろう人々の声を再び聞いている。

どうやって乗り越えて行ったのか?
きれいごとは沢山言えても、
結局、諦めるしかない、
自身で引き受けるしかない。

あの時の、
うずくまるしかない悲しみは心の奥深くしまい、
不条理を受け入れ
心を奮い立たせながら、前に進んでいるのだろう。

そして福島は、、
あの町の人々に笑顔が戻ってくる日は来るのだろうか。

 

 

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海外移住

2016/03/02


“その時”がまたやって来た。
日本中が悲しみに凍りついていたあの日々から5年目。

日本はどうなってしまうのだろうと、
あの時感じた絶望感よりもっと暗い気分だ。

安倍政権は、被災地のことはすっかり忘れているかのように、
世界中にお金をばらまいている。

ちぐはぐな、心を感じられない復興計画。
被災地は、地の果てのように忘れ去られている。

コントロールされてない原発事故処理もそのまま、
原発再稼働に突進。
福島の人々の心を踏みにじっている。

被災地の復興を第一に掲げて、
一丸となって日本丸は進むべきだ。

このような日本の将来を諦めて、
数年前から資産を海外に移し始め、
子弟を海外に移住させている人々が多々いる。

返還前に、裕福な香港人は香港脱出したように、
経済的、物理的に許される人々は日本脱出を始めている。
日本から資産も優秀な頭脳も流出し始めている。

人生も後半にかかっている我々は、
移住もままならず、
沈みつつ日本に住むしかないと、友人と慰めあっている。

 

野良ちゃんズ

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生徒さん

2016/02/22


今月から4歳の坊や二人(従兄弟)がリッチモンドスクールに
通い始めた。

ママ同士が姉妹、姉妹のママが、生徒さん。
つまり、坊やたちのお祖母さまがリッチモンドの優等生。
現役の公認会計士。

70歳を過ぎても尚、ゴルフに釣りにスキーにと、
国内・国外を
自由自在に仕事に、遊びに、飛び回っていらっしゃる。

クライアントが欧米の会社が多いからという理由で
7,8年前に英語を始められた。
始めは週2回で月8回の通学。

今は週1回、月4回のペース。
宿題は欠かさず提出なさり、
高度のライティングもこなして、先生にチェックして貰っている。

会計事務所のスタッフは全員、英語かフランス語を話し、
彼女が出来なくても問題ないらしいが、
彼女も今では仕事でも使っていて、
クライアントとのコミュニケ―ションがスムーズになられたとか。

確かに本当に上達なさっている。
彼女との授業は、
彼女の沢山の知識や経験を聞くことが出来、
講師にとっても、人気の生徒さんだ。

そんな素敵な彼女のお孫さんが生徒さんになってくれてとても嬉しい。
二人とも我が家のように振る舞って、楽しんで学んでくれている。

まだ小さくて可愛く、学んでいるのか?だが、
講師のLenaは一時も休まず、
1時間の授業中、英語のシャワーを浴びせ続けている。

すぐにそれが自然に耳に入ってきて、
考えることなく、口から出てくると思う。

賢い彼らなので、もうすぐ。
その時が楽しみだ。

 

 

 

冬枯れの銀杏並木

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読響@サントリーホール

2016/02/09


先日、読売交響楽団、名曲シリーズに出かけた。
友人と二人、会員になって10年近くになる。
年間スケジュールが決まっていて、
チケット手配の手間がなく、とても便利。

今月は、
ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第1番と交響曲第6番(田園)
辻井伸行さんのピアノ。
彼のピアノは初めてだったので、とても楽しみだった。

楽譜が見えない彼は、
どのように解釈するのだろう。

素人の私には、彼の実力をジャッジすることは出来ないが、
彼のピアノは優しく美しい。
やはり、天才と呼べるのではないか。

見える物がない彼の世界は、情報も限られていて、
その分、研ぎ澄まされた感性が培われるのだろうか。

五体満足な私たちは、何と愚鈍なのかしら、と
友人と自嘲しながら、ワインを傾けた。

彼の奏でるピアノがあまりに優しい音色だったので、
すごーく良い気分になって、
入眠剤作用が、、、、睡魔と闘った。

コンダクターに手を引かれ何度もカーテンコールに答えていた彼。
サントリーホールは優しい風に包まれていた。

後半の交響曲第6番では、
一面緑の田園風景が目の前に広がり、ゆったりと懐かしい気分に。

 

月1回、一服の清涼剤にささやかな幸せを感じる。

 

 

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若者の政治

2016/02/01


アメリカでは来年大統領選があり、
お祭りのように盛り上がっている。

アメリカでは、
高校生にもなって、支持政党が無いのは
何も考えていない無能者と呼ばれ、
恥ずべき事。

一方、日本では、
18歳に選挙権が引き下げられ、
全く興味がない人と、期待している若者と
双方かなり隔たりがありそうだ。

数年前、リッチモンドスクールの女子大生の生徒さんと
政治の話をした時、
こんな話は友人とは絶対できない、
変な人と思われちゃう、と云っていた。

自分の将来に影響する政治に対して、「無関心」どころではなく、
「変人」にみられるなんて悲しい。

でも最近少し希望が。
昨年、注目を浴びたSEALDs。
中には高校生もいて、T-nsSOWLとして全国で活躍し,
独自にデモなどを主催し、数万人が参加しているとか。
紅顔の美少年たちが、
イノセントな美少女たちが、
懸命に訴えている姿に、ウルウルさせられる。

この子たちを悲しませてはならないと、強く思う。

ある人が云う。
子供たちに政治に関心を持たせるためには、
政治を魅力的に語れるカッコ良い大人の存在が必要。
カッコ良い政治家はもっと必要だ。

 

 

「福は内、鬼は外」子供の頃は街中この声が。

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語学学習

2016/01/25


外国語は
自転車や水泳のように一度覚えたから忘れないという訳にはいかない。
ひたすら努力のみ。
使わなくなってしまうと、それは水のように流れてしまう。
少しづつでも触れていれば完全に干上がってしまうことはない。
とにかく続けること。

リッチモンドスクールの生徒さんは
長い方では、20年以上通って下さっているし、
平均10年は続けられている。
ライフワーク・趣味の域になっている。

ある生徒さんが、
忙しいから辞めたいけど、辞めたらゼロになるから続けなければと、
悲鳴を上げながら頑張って続けている。
なかなか自分一人での勉強は大変。

お子さんも、幼稚園児でスタートし、
大学入学くらいまで、12・3年は続けて下さる。
お子さんの場合は、親御さんの努力も必要だが。

このブログにも何度も登場する聖子ちゃんや玲ちゃん、侑也くんなどは
10年継続組で
みな立派になって、今では世界中で活躍している。

今後の注目は、恭子ちゃんという予備軍。
英語は小学生でありながら、高校生の学力。
中国語も始め、日記を中国語で書いてくる。
楽しい、とか。
どんな大人になって活躍してくれるのか、楽しみだ。

最近、体験にいらした70代の生徒さんは、
やったり辞めたりを繰り返していて、ちっともしゃべれないと嘆いていた。
私からのアドバイスは、
週1回でなくても、月2回でも長ーく続ける事が大事ですと申し上げた。

リッチモンドスクールの生徒さんにならなくても、
映画・TV・音楽何でも身近にあるものを利用して学び続けて欲しい。

 

 

 

Nさん夫婦との恒例、成田山参り、山道

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満開の蝋梅

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紅梅はちょっと早い

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オバマ大統領

2016/01/18


7年前、オバマが大統領に就任した時は、
若くてカッコ良く、聡明で、人道的で、平和主義な、
全て初めてづくしの黒人大統領に米国だけでなく、世界も注目した。

彼の就任演説を授業に使うようにと、
講師たちにコピーを渡したのを覚えている。

全体の80%しかパスポートを持っていないという米国人の偏狭主義。
世界の中心だと未だに幻想している一部のアメリカ人。
トランプ候補に熱狂するアメリカ人。

そのような国民の中、
国民皆保険制度への反対の中の譲歩した導入、
移民制度確立の断念、
核兵器なき世界を目指しノーベル平和賞を得たが、成果は見られない。
涙ながらに訴えた銃規制。

オバマ大統領は安倍首相と違い、
数の力が無い状態で、
掲げた政策の実現が難しく、
何も出来なかったとか、
弱腰外交とか、
期待が大きかっただけに、批判がつきまとう。

確かに、就任当時に感じた、
キラキラした輝きと秀でた感は消えてしまい、
精彩なく、いつも苦悩に満ちている。

でも、やっぱりオバマ好きは変わらない。

心からの理想主義である彼は、
武器に頼らなくとも、
「賢さ」で世界をリードできる事を証明したかったのではないか。

アメリカの特許「世界の警察官」の役割はそのまま、
武器を使わない世界平和を目指していたのではないか。

彼が目指した理想郷が、
世界のどこかで、いつか実現したら嬉しい。

 

 

 

伊勢五十鈴川

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2016年は?

2016/01/08


新年三が日は、陽の光に満ち溢れて暖かく穏やかな日々だった。
お天気のように平安の一年であります様に・・・。

新年にどっさり運び込まれた新聞の束を、
たっぷりある暇に飽かせて読みふけった。

心に響いた記事のタイトル(毎日新聞)から、

昨年末のスピルバーグ監督
『もっと他人に関心を』
ソーシャルメデイア浸透 ― 心の柔軟性が喪失

同じく昨年末の毛利衛さん
『正義の戦争ない」痛感』
宇宙では国籍超え団結

元旦の社説 ― 民主主義
『多様なほど強くなれる』
英国フォスターの言葉を引用し、
民主主義、
一つは、それが多様性というものを認めているから。
二つ目には、それが批評を許しているから。

憲法のある風景から ―23条 学問の自由は、これを保障する。
『忍び寄る「軍学共同」』
国立大改革で大学の研究費が減る中、防衛省との共同研究が増えている。

林中無策 ― 倉本聰さん
『スーパーカージャパン』
タイヤは「血税」ハンドルはアメリカの「遠隔操作」
潤滑油は「補助金」冷却水は「国債発行」
シートベルトは「安全保障」エアーバッグは「軍備」
そんなジャパンと云うスーパーカーが、傍若無人に突っ走っているのに、
みんなそのスピードに狂喜している。怖い。

今年一番のブログ。
また愚痴ってしまった、反省!

微力ながら、日本を、世界を良くしたいとの願いから、
みな様と共に、感じ、語らい、喜び、怒り、勉強したいと思っている。

今年もよろしくお願い致します。

 

 

 

明治神宮の庭園

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パワースポット清正の井戸

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2015年にさようなら

2015/12/28


年の暮れ、

今年も嬉しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、

苦しかったこと、感動したこと、

生きていくことは、沢山の経験をすること。

 

そしてそれが、その人の糧となって、

他人の悲しみや喜びを自分のこととして引き受け、

豊かな想像力が生まれる。

 

ギスギスした世の中。

戦後70年の時を経て平和が壊れそうな日々に

底知れぬ恐怖を感じる。

 

その中で、

リッチモンドスクールでは、

先生も生徒さんも広い世界観を持っているため偏らず、

深い問題意識を持って学んでいる。

 

そのため、

リッチモンドスクールには優しさが溢れていて、

お互いに、そのことに感謝し続けている。

 

 “知るは楽しみなり”をモットーに

知的で笑いの堪えない楽しいリッチモンドスクール。

 

皆様の優しさと温かさに、感謝をこめて、

来年もリッチモンドスクールをよろしくお願い致します。

 

12月29日から1月4日までお休みいたします。

新たな気分で5日、新年スタート。

 

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野坂昭如レクイエム

2015/12/25


♪ ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか

ニ、ニ、ニーチェかサルトルか

みーんな悩んで大きくなった ♪

 

♪ 男と女の間には深くて長い川がある

誰も渡れぬ川なれどエンヤコラ今夜も船を出す

Raw & Raw Raw & Raw

ふりかえるなRaw Raw ♪

 

焼け跡闇市派、中年御三家、早稲田中退落第コンビ。

 

また一人、昭和の男が逝ってしまった。

真面目に不良して、

優しさや弱さを隠して悪ぶって

戦争で生き残った悲しみや苦しみを胸に秘め、

反抗の世代の旗手として生き抜いた。

 

機知に富んだ痛烈なブラックユーモアで

皆を煙にまき、

小説家・歌手・作詞家・政治家まで、多才ぶりを発揮し、

人生を泥臭くスマートに生きた。

 

若い時読んだ『火垂るの墓』の心に染みる悲しさは

あのサングラスのふざけたおじさんと、一致しなかった。

 

近年10年くらい、新聞のコラム「七転び八起き」で

<今、あの頃と同じ、戦争の足音が聞こえる、

戦争は何も残さず悲しみだけが残る。>と述べていた。

 

「自分を貫く精神の、ああいう素敵な男たちはもう出てこないわね。」

故大島渚監督の妻の女優小山明子さんの言葉。

 

カッコ良い生き方をしたカッコ良い男たちが次々に亡くなり・・・

悲しい。

 

表参道イルミネーション

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