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野坂昭如レクイエム
2015/12/25
♪ ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか
ニ、ニ、ニーチェかサルトルか
みーんな悩んで大きくなった ♪
♪ 男と女の間には深くて長い川がある
誰も渡れぬ川なれどエンヤコラ今夜も船を出す
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるなRaw Raw ♪
焼け跡闇市派、中年御三家、早稲田中退落第コンビ。
また一人、昭和の男が逝ってしまった。
真面目に不良して、
優しさや弱さを隠して悪ぶって
戦争で生き残った悲しみや苦しみを胸に秘め、
反抗の世代の旗手として生き抜いた。
機知に富んだ痛烈なブラックユーモアで
皆を煙にまき、
小説家・歌手・作詞家・政治家まで、多才ぶりを発揮し、
人生を泥臭くスマートに生きた。
若い時読んだ『火垂るの墓』の心に染みる悲しさは
あのサングラスのふざけたおじさんと、一致しなかった。
近年10年くらい、新聞のコラム「七転び八起き」で
<今、あの頃と同じ、戦争の足音が聞こえる、
戦争は何も残さず悲しみだけが残る。>と述べていた。
「自分を貫く精神の、ああいう素敵な男たちはもう出てこないわね。」
故大島渚監督の妻の女優小山明子さんの言葉。
カッコ良い生き方をしたカッコ良い男たちが次々に亡くなり・・・
悲しい。
表参道イルミネーション
クリスマスパーティー
2015/12/16
恒例クリスマスパーティーが今年も開催された。
一番楽しみにしていたMさんがインフルエンザに倒れ欠席。
また、Oさん、Yさんは、ご家族の会食会で来られず、
別のYさんはお引越し、Fさんは仕事、本人たちも私もガッカリ。
例年に比べて、ちょっと少なめの出席者。
ちょっと悲しいけれど、気を取り直して楽しみましょう。
ベテランKさんが、このくらいの人数もゆっくりできて良いですねー、
と、仰った。
確かに落ち着いて沢山飲み食べが出来、
色々な人とお話が出来、和やかな雰囲気。
みな、お仲間と云うほっこり感に包まれていた。
サプライズは
昨年、卒業してしまった金曜クラスの生徒さんがいらして下さった事。
毎週金曜のルーティーンとなっていた
リッチモンドの顔のような存在だった方たちとの再開は、
私だけでなく、皆も歓声を上げて歓待した。
沢山の人々の温かさに支えられて、
毎年クリスマスを迎えられる。
感謝をこめて心からの有難うを皆様に。
パーティーたけなわ
リッチモンドのホープYukiさんとArniel
リッチモンドのマスコット天才K子ちゃんと仲良しAさん
金曜クラス
美男美女で秀才Dr.&Drs,、天は二物も三物も与えるらしい
ダンディCarl
土曜クラスと奇抜なファッションのLena、中身は超優秀
弘子さんのクレープ、由美ちゃんのローストビーフ、恵子さんの混ぜご飯
第3次世界大戦
2015/12/11
リッチモンドスクールのアメリカ人講師から聞いた話。
彼の義弟のアメリカ人兵士からの話では、
アメリカ人の彼らは、既に世界戦争に突入している、
とみていると云う。
フランス・ロシア・アメリカも空爆を行っているし
イギリスも国民の反対にも拘らず、空爆することを決めた。
日本からは遠いが、
日本も大量の武器や戦闘機をアメリカから買い、
日本の軍需産業も勢いを増している。
第2次世界大戦のように、
民衆が気付いた時には、すでに遅し、
と、ならないために、
私たちは出来ることから始めなければならない。
「さあこれからだ」毎日新聞で、
鎌田實先生は
【聴診器と愛でテロとたたかう】と述べ、
“世界中が時限爆弾がセットされたような状態で
生きて行かなければならなくなる“との現状分析。
また殺害された後藤健二さんの有名な文章
”目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。
それは祈りに近い。憎むのは人の業にあらず、裁きは神の領域。
――そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった“
パリのテロで妻を殺されたジャーナリストのメッセージも世界を駆け巡った。
“私は君たちに憎しみの贈り物をあげない。
君たちはそれを望んだのだろうが、怒りで憎しみに答えるのは、
君たちと同じ無知に屈することになる”
世界戦争を回避するためには、
甘いと思われても
武器を捨て、人道支援。
愛に、人間愛に、賭けるしか戦争への道から逃れる方策はない。
カラヤン広場のイルミネーション
消費税
2015/12/04
やっと慣れてきたが、消費税はやっぱり好きになれない。
再来年4月から10%になることで、軽減税率をめぐって議論されている。
各国では、しっかりした基準に基づいた軽減税率がある。
柳田邦男氏が毎日新聞で述べている。
英国やデンマークでは、
新聞や出版物に対してゼロ%。
柳田氏は、
家庭での読み聞かせや、
小中高校生に読書習慣を浸透させる活動をしてきた観点から、
貧富格差で本が買えない家庭が増えることを危惧している。
新聞も、
若い世代に、広く世界と時代について知識と判断力をつけるために必須で、
消費税は新聞離れを加速させ、
子供や若者の人間形成を貧弱にする。と述べている。
また、イギリスでは、
食料品や子供用品は非課税だ。
その中でも贅沢品は対象外で、
かなり細かく分類されているとか。
外国では、将来のある子供や若者を大切にする政策がとられている。
次の世代は関係ない、
今さえ良ければ、の日本は、
誰かが、
軽減税率は面倒くさいとか、大変すぎるとか、
失礼な発言をしていた。
そんなことでは出生率は上がりませんよ。
代々木八幡宮(都会の中にひっそりと)
どう戦わないか
2015/11/27
毎日新聞“時代の風”西水美恵子さん(元世銀副総裁)から
どう戦うかではなく、
どう戦わないか。
つまり、いかにして敵を作らないか。
スイスの高官との話を例にとり、
安全保障の在り方について述べている。
永久平和を誓った中立国であるスイスは
国防戦略の無敵な力は、『抑止力』だと。
PKOには積極的だが、徹底した人道支援のみ。
一度でも国外で武力を使うと抑止力が元も子もなくなる。
“しかし、最も重要な政策は教育だ。
抑止力の持続的育成を可能にするのは、常に100年先を見据える国民教育。
総合的に教養を高め、平和を尊ぶ歴史観を養い、鋭敏な判断力を育み、
信念を持って行動するリーダーシップ精神を持つ民であって欲しい。“
世界中の指導者に
この言葉をささげたい。
メルケルさん率いるドイツも羨ましいけど、
スイスも羨ましいなあ。
すこしずつ色づき始めた街並み
憎しみの連鎖
2015/11/20
また、パリで起こった惨劇。
世界中が、どっと重い空気に包まれている。
報復が報復を呼び
罪のない人々の殺戮は続く。
日々、驚くほどの医学や科学の進歩にも拘らず、
人間の心は中世のまま、
やられたらやりかえす。
いっこうに進歩していない。
自己中心、自分の家族・友人、自分の周りだけの幸せ。
自分の価値観のみの正当性。
自国だけの利益。
様々な価値観の相違を認め、
自国の価値観を押しつけない。
共通認識はないのだ。
そもそも、中東・アフリカ問題は、
100年以上も前に遡って、
西洋の国々が目茶目茶にしてしまったことに多いに要因がある。
武力による目先の解決では、
憎しみの連鎖は永久に続く。
人間はいつまでも成長できない。
元伊藤忠の会長で中国大使を歴任した丹羽宇一郎氏が
日本のいくべき姿に対し、
“世界の尊敬と信頼を集める国へと
大きくかじを切る時に来ているのではないか。
経済や軍事力による物理的な大国ではなく、
心や教育という『人間の力』こそが、21世紀型の
新しい強大国の姿だと世界に誇れるように
なることを願っている。”
ここに、解決策があるのではないかと思う。
餌まちニャン子
一億総白痴化?
2015/11/09
イギリス人のMick先生は、知識豊富だ。
教育から政治、文学、哲学、日本情勢、世界情勢、何でも来いだ。
特に最近は国際情勢や政治の話が多い。
何故日本人は政治に無関心なのかが、良く話題になる。
「電車の中で、中高年のサラリーマンがスマホで、女性のセクシーショットを見て、
薄笑いを浮かべている。頭の中はそればかり。全く世の中に関心がない。」
と言っている。
また、アメリカ人講師も言う。
日本人は、今の政治や世の中が変だと思っても、
気が付かないか、気が付いても見ないようにする。
変だと思っても、仕方がない、考えない様にできる人種だという。
カナダ人も同じことを言った。
このままいったら、めちゃくちゃな日本になると思っても、
自分には関係ない、諦めて思考停止にすることが日本人には可能だと、
云う。
一般大衆は、政治に関心を示さないのは、どこの国でも同じだが、
日本は特にそれが顕著だと外国人の共通認識だ。
アメリカでは、大統領選の時、小学校でも民主党か共和党かディベートし、
意思表示すると云う。
Mick先生と、昨今の日本人の劣化の理由を話し合った。
教育の問題ではないかと。
日本では、考えたり、知識を増やす教育ではなく、詰め込む教育。
一説には、60年安保で大学生が行動を起こしたため、
学生が、疑問を持てないように思考力重視から記憶力にシフトしたのか。
50年経って、国の政策で“一億総白痴”になってしまった?
600年以上の歴史を持つ大雄寺(栃木)の見事な茅茸き屋根
My hero; Che Guevara
2015/10/30
今年、キューバとアメリカが国交を回復した。
キューバと言えば、カストロとゲバラ。
ゲバラの本を何冊か読んで、映画も見て、彼は私のヒーローだ。
サルトルは“20世紀で最も完璧な男”と、
ジョン・レノンは“世界で一番格好良い男”と称している。
アルゼンチン人の彼は、医学生の時1年をかけて南米を旅行し、
インディアや労働者等、貧しい人々、差別されている人々を知り、
理不尽な世界に激しい怒りを覚える。
医者となった彼は、その後、カストロと一緒にキューバ革命を成し遂げ、
キューバの新政府の要職を経て、
ボリビアのジャングルでゲリラとなり39歳で殺される。
以前、リビアのカダフィのロンドン留学を描いた本を読んだ。
留学中に見た国王や高官の贅沢三昧な生活と、
あまりにもかけ離れた人民の生活に絶望的理不尽さを感じ革命を成功させる。
ところがアラブの暴れん坊と云われるようになり、
英雄から独裁者に転じてしまう。
革命家は一旦権力を手にすると、その権力に執着し醜い支配者となる。
しかし、ゲバラは違った。
工業大臣になると建設現場で誰よりも働き、サトウキビの収穫を手伝い、
自身の給料は半分にした。
安住の地に留まることなく、世界中の紛争地帯に行って、
虐げられている弱者と共に戦った。
“友よさらば、別れの時が来た”
と言う手紙をカストロに残し、ボリビアの山中に消える。
何とカッコ良いのか。
不平等さに激しい怒りでいつも燃えていたゲバラ。
その上、非の打ちどころのないほどのハンサム。
彼の生き方すべてが美しい。
さくら小町
混沌とした世界
2015/10/23
日本のトップクラスの企業のスキャンダルが後をたない。
政治家も官僚も、スキャンダルまみれなので驚かないが、
政治は二流、経済は一流と云われていたのに、
その経済が悲惨な状態である。
でも日本だけではなかった。
正義の国ドイツでのVWの不正にはびっくりだ。
“倫理は、科学より経済より優先する”という
高い精神性を持っていたドイツなのに。
なぜこんなに人々が劣化してしまったのだろう。
ジャック・アタリと言うフランスの経済学者・思想家が21世紀について
述べている。ちゃんと読んだことはないので、不確かだが、
第1の波; アメリカ支配の崩壊
第2の波; 多極型秩序
第3の波; 超帝国
第4の波; 超紛争
第5の波; 超民主主義
大国が終焉を迎え、世界中で混乱が起こり、全人類が無秩序状態になる。
結果、利他主義に基づく新秩序が生まれ、新しいエリートが中心になり、
超民主主義が生まれる、らしい。
利潤追求型は滅び、社会の調和を目指す企業、NGO活動、
人道支援や他者に対する理解、奉仕、
次世代に、より良い世界を残そうとする。
そういう時代が来るのは2060年頃と予測している。
今、歪んでいく世界に気付き始め、
声を上げ、行動している若者たち。
時代を先取りしている。
カオスの時代を生き抜いて、貴方たちの時代に希望をつなぐ。
平家の落人の里、湯西川温泉もみじラインの紅葉
ノーベル賞
2015/10/14
今年も日本人が受賞した。
もう20年以上前になるが、
米国NIH(National Institutes Health)の研究員だった友人が、
カフェテリアで食事をしていると、
ノーベル賞の受賞者があちこちで食事をしていると話していた。
さすが、アメリカ。
ノーベル賞が日常なんて、すごいなあと当時思ったものだ。
(NIHには100人くらいノーベル賞受賞者がいるといわれている)
最近の日本も、毎年受賞者が出ている。
今年も、大村智氏と梶田隆章氏が授与された。
殆どが旧帝国大学出身者の中で、
今年は山梨大と埼玉大の学部卒業生。
特に大村氏は異色の経歴。
大学卒業後は都立墨田工業高校の定時制の先生をしていて、
頑張っている子供たちを見習おうと思ったと。
そして数々の大学院や研究所で学びながら稀有の業績を残し、
破たん寸前だった北里研究所を立て直した経営者でもある。
そのうえ、美術にも造詣が深く
女子美大に亡くなられた奥様の名前を冠した「大村文子基金」を設立。
故郷には「韮崎大村美術館」を設立し数千点の美術品を贈呈展示している。
また、彼の言葉は深かった。
「人のために役に立つことをやれ」はお祖母さまの教え。
教え子たちには、
「人のまねはするな」
「失敗を恐れるな」
「成功した人は誰よりも失敗した人」
彼の様なオールマイテイーで幅の広い人間性を持った研究者が
日本に存在していたと思うと本当に嬉しい。
紅葉が始まったゴルフ場