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東北旅行;(2)被災地
2014/10/31
恥ずかしながら、初めての被災地だった。
南三陸は本当に何もなく、かさ上げされた造成地が埋立地のようだった。
骨組みだけ残っている防災庁前の献花台には花が沢山あり、
訪れる人が絶えない。
津波にあったが流されず残った神社の石灯籠
当時を説明する宮司さん、この木も波をかぶり生き残った。
神社はこの裏の高台にあり無事だったが、住まいはすべて流された。
津波で両脇の鉄のポールはもぎ取られた
津波でもぎ取られた鳥居
仮設住宅はあちこちに
津波で何もなくなった後にはセイタカアワダチソウが群生していた。
3年前の、3.11のがれきと泥は綺麗になっていた。
心に深い傷を負いながらも、
一見何事もなかったかのように遊んでいる子供たち。
そんな、けなげな子供たちを抱きしめて泣きたくなった。
大切な人、物、思い出、全て一瞬のうちに失って生きていく人々に、
何もできず共有できない自分がもどかしい。
追伸:
石巻市の方に行く機会があったら、隣の大崎市古川台町の居酒屋Tamayaに
是非、足を運んでください。美味しいワインとお食事が安価で楽しめます。
若者が一人ひっそり孤軍奮闘しています。
東北旅行;(1)伝承切り紙
2014/10/20
東北の“伝承切り紙”を訪ねる旅に参加した。
主催者は、伝承切り紙の研究者とカメラマン、
同行者は、学芸員や編集者、我々は切り紙の美しさに魅せられた素人。
切り紙は、伝承され引き継がれるものなので、
受け継ぐ人が居なくなったら、その独特の文化の伝承は消滅してしまう。
東北地方の神社の宮司さんに脈々と受け継がれている。
大漁祈願;鯛や黄金や俵の“恵比寿飾り”
伝統的な切り紙は特に南三陸町に色濃く残されている。
津波で各家々にある切り紙はみな流されてしまった。
この旅で何人かの宮司さんやご家族にお会いし、
地に根ざし、ひっそり凛と生きている姿は、
大げさに言えば、神が宿っているようだった。
また、包み込むような暖かさにどこか懐かしさを感じた。
みなさまお元気で。
小泉進次郎さん
2014/10/10
先日、地元の新人議員の講演に
小泉進次郎さんが来るというので、ミーハー気分で出かけた。
小泉さん人気で、会場は女性(特に年配)でいっぱいだった。
私はもともとアンチだが、小泉進次郎さんの都知事選の際の
コメントを聞いてから、チョット見直していて、顔だけではなく、興味があった。
その講演会での小泉発言は、日頃のもやもやを払いのけるような内容だった。
原発、経済、日本の将来、教育、被災地、何を聞いても、心に響く内容で、
彼に真剣さ、本物を感じた。
小泉人気は、外見だけではなく、引き込まれるような話術と、
しっかりとした理論に裏打ちされたものだと、
はっきり解った。
そして彼はこう締めくくった。
“我々の様な若い政治家は何年かしたら結果が昔日の下にさらされる。
だから、将来を見据えた責任ある政策、行動をしなければならない。
理想論であるかもしれないが、理想を掲げ、邁進するのが若き政治家ではないか“
講演が終了して、小泉さんに
“一字一句同感でした。素晴らしかったです”
と、述べたら、“嬉しい事を仰って下さいますねー”と。
また、しっかり目を見て質問にも応えてくれた。
私は友人の元政治記者が開催する研究会等で、
政治家に会う機会が多々あるが、
小泉進次郎の様な、我々一般人に対する真摯な態度、返答、
誠実さが溢れるような政治家に会うのは初めてだった。
彼の様な理想に燃えた若き政治家が国政を担う日が一日も早く来ることを
願わずにはいられない。
彼が総理大臣になったら、日本は安泰だと、
日本の未来に希望が出てきた。
小泉進次郎を総理大臣にする会を作って握手会でもしたら、
おばさん達が長蛇の列を作って、あっという間に寄付が集まるかもと、
夢物語を考えている。
その夢物語を友人に話しながら銀座を歩いていたら、
お父上の小泉氏と細川元総理が前から歩いてきた。
相変わらず小泉純一郎は人気者で、やあやあと手を振って通り過ぎて行った。
元総理のお二人も頑張っておられるのだと嬉しくなった。
お馴染みの野良ちゃん
me Before you
2014/10/03
me Before you
by Jojo Moyes
“You are scored on my heart.”
事故で四肢麻痺になり手先が少し動かせるだけの35歳の男性と、
お世話係に応募し、半年の期限付きで彼の母親に雇われた26歳の女性の物語。
彼は、イギリスの上流階級の出身、ハンサムでスポーツ万能、シティで働き、
やはり同じ階級の超美人のガールフレンドを持ち、
事故前は勝ち組の頂点にいるような男性だった。
女性は、同じ町のダウンタウンに住みカフェで働いていた高卒の女の子。
まったく接点のない二人だったが、影響しあいながら、だんだん惹かれていく。
心身共に閉じこもっていた彼を、外に連れ出し、外国にも行き、
生きる希望を持ち始めたかのように楽しい日々を過ごすようになる。
絶望の淵にいた彼が、だんだん明るくなり、
彼の計画(6か月後スイスに行って安楽死)は中止されるかと思われた。
そんな中、彼女も変わっていく。
小さな世界でしか生きていなかった彼女を、
彼はヒギンス教授の如く彼女の可能性を目覚めさせる。
彼女が生きて欲しいと懇願した時、
彼は、不自由な身体でも出来ることを楽しくやって生きていけるのはわかる。
理解は出来ても、自分にはnot enough と言う。
自分には、その状況をaccept出来ない、と。
結末は・・・・
映画化の話があるそうだが、誰が演じるのか想像して楽しんでいる。
※医学用語
spinal cord injury 脊髄損傷
quadriplegia 四肢麻痺
hyperventilate 過呼吸
claustrophobia 閉所恐怖症
お彼岸
2014/09/26
秋分の日はお彼岸のお中日。
暑さ寒さも彼岸までと言うがごとく、このころは気持ちの良い日が続く。
街でも花を持った人々を多く見かける。
お墓参りなのねと、心が和む。
彼岸(あちらの世界)と此岸(こちらの世界)が最も近づくのが、
春分の日と秋分の日だとか。
ご先祖様に会うためにお墓参りに行く風習が出来た。
お盆は、ご先祖様が家までいらして、お彼岸はお墓まで出てこられるらしい。
また、仏教国の中でもお彼岸にお墓参りするのは、日本だけの行事。
御供もののお餅は、春はぼたもち、秋はおはぎと呼ばれ、
春は牡丹の花から、秋は萩の花からが由来らしい。
私も子供の頃からお彼岸のお墓参りは両親に連れて行かれた。
何も考えずお墓参りし、ついでの食事が目当てだった。
今年もお中日に両親のお墓にお参りに行った。
天気も良く、どのお墓にも綺麗な花がたくさん飾られ、華やかな雰囲気だった。
また、一家そろって見えている方が多く、
子供たちの甲高い声がお墓に響き、ほほえましい。
また、お墓参りでは、見知らぬ人でも必ず挨拶し合う。
とても清々しい気持ちになる。
日本には先祖代々、受け継がれた美しい風習がたくさんあり、
次の世代にも受け継いでいってほしい。
山寺
昭和天皇実録
2014/09/19
昭和天皇実録が公表された。
あまりに長い為、新聞やテレビで報道されている解釈を斜めに読み聞いている
だけなので、間違っているかもしれないが・・・・私なりに読み解いた。
激動の時代を生きられた苦悩の日々が実録の中から読み取れる。特に、
第2次大戦に対しては、我々には計り知れない苦しみや思いがおありだったようだ。
昭和天皇は、皇太子時代
欧州を訪問し、第一次大戦の戦跡を訪ねた時、説明を聞きながら
「戦争というのはじつにひどいものだ。可哀そうだね」と涙ぐんでつぶやいたそうだ。
一貫して戦争には反対で、平和的に解決するようにと、言ったにも拘らず、
軍部の暴走で戦争に突入してしまった。
何人かの軍人の名前をあげ・・・は許せないと、密かに側近におもらしになったらしい。
敗戦後、マッカーサーに単身で会いに行き、
「私はどうなっても良いから、国民の衣食住にお力添え頂きたい」と仰った。
「敗戦国の元首は絞首刑にされるため、普通は命乞いをするか、亡命するか、
自分だけが助かる方法を画策するが、日本の天皇は、自分の命を懸けて、
国民を守ることだけを懇願した世界に類を見ない元首だ」と、
この時、彼は天皇に『神のごときの帝王を見た』と感想を述べている。
そのお気持ちが、国民に何とか元気になってもらいたいと、
敗戦直後の全国巡幸に結びついている。
私の個人的な感じでは、御心の内は巡礼だったのではないか?
晩年の懐かしいお姿が甦る。
帽子を掲げて会釈をなさりながら、民衆にお答えになり、
「あ、そう」と仰って、優しくうなずかれるお姿。
今の平成天皇にそのDNAは受け継がれているようだ。
また、状況も戦争前夜にとても似ている。
昨今の不安定な時代にあり、
天皇陛下もことあるごとに平和憲法維持を持ち出され、
ざわついた御心の内をそれとなくお示しになる。
ひっそりと東洋ラン
こまつ座
2014/09/12
今年の1月『太鼓叩いて笛吹いて』を見て以来、こまつ座に惹かれている。
こまつ座は、知られた演出家や舞台関係者や役者さんが、
それとなく観劇している。
知識人や、通の人の好むこまつ座なのだ。
みなが同じ方向を見ているような空間が心地良い。
今回は、『きらめく星座』@紀伊国屋サザンシアター
井上ひさし・作、栗山民也・演出
舞台は浅草のレコード店「オリオン堂」昭和15年ころの戦争前夜。
「オリオン堂」の家族と、下宿している広告文案家や、
そこに集まる人々の庶民の物語。
そこには、井上ひさしが憧れていた暖かい家庭がある。
それぞれみな、時代に翻弄されながらも優しく懸命に生きている。
いつもながら、登場人物一人一人の言葉にずっしりと重みがあり、心に響く。
そんな中でも笑いがふんだんにあり、どこかでホッと一息をつかせてくれる。
井上作品の独特のユーモアのセンス。
この作品の中には、懐かしのメロディーが沢山出てくる。
しかし、軍国主義に向かっていく時代にあって、
歌謡曲は風紀を乱すような音楽として検閲され、
カタカナは敵性語となって使用禁止、
ジャズも敵国の音楽として禁止。
この作品の初演は29年前とのこと。
家族や平和が壊れようとしている現代に、是非沢山の人に観てもらいたい。
ALS筋萎縮性側索硬化症
2014/09/01
今、話題になっている、氷水を頭からかけ寄付をするという
バケツリレーの様な行為。
なぜ氷水かというと、ALSの症状は、身体中がこわばって
氷水を浴びたような状態らしい。
友人のお嬢さんA子ちゃんが、10年くらい前20代の後半に発病した。
私は、ALSの知識はあったが、最も罹りたくない病気だと思っていた。
A子ちゃんも同様、最もなりたくない病気だと思っていたのに、
自分が罹ってしまったと言っていた。
心と身体は全く正常で、全身の筋肉が衰えていき、
徐々に身体が動かなくなって、瞬きもできなくなるなんて。
母親である友人は、彼女にかかりきりで看病している。
看護婦さんを雇ったら、と勧めても、
出来る限りやってあげたいと孤軍奮闘、戦っている。
病気の進行が遅れることを願うばかりだ。
この運動を通して、沢山の寄付が集まり、研究が進み、一日も早く特効薬が
開発されれば、と願う。
ALS以外にも、難病は100数種類以上もある。
なぜ研究が進まないかというと、
一つの理由は、研究しても対象があまりに小規模のため、市場原理で
儲からないから、研究する学者・会社が少ない。
これは、今流行しているエボラ熱も同じことが言えるらしいが、
成人病などに比べて、患者数が余りに少ないと莫大な開発費用をかけても
見合わないとみなされる。
生命も市場原理が優先される。
観光客でごった返していた喧騒がうそのような静謐な夜の浅草
Former enemies unite for World War 1 commemoration
2014/08/25
第1次世界大戦開戦から100年、ベルギーで記念式典
週刊STの記事から;
第1次世界大戦でドイツが中立国ベルギーに侵攻して100年目に当たった日の式典で、
“It opened Pandora’s box,” said German President Joachim Gauck
at the Sain-Smphorien cemetery, who acknowledged that
“it is anything but self-evident to stand and talk to you on this day”
and be warmly welcomed by the nation Germany overran,
Gauck openly spoke of “the great injustice” of invading Belgium and
the civilian brutalities during the first weeks of the war.
(和訳)「パンドラの箱を開けてしまった」とヨアムヒ・ガウク独大統領は
サンシンフォリアン墓地で述べ、ドイツが侵攻した国に温かく迎えられ、
「この日にこうして演説していることは決して自明の理ではない」ことを認めた。
ガウク大統領はベルギー侵略や開戦後数週間続いた民間人に対する残虐行為といった「ひどい不正」について素直に述べた。
こうした歴史を踏まえて、ヨーロッパの国々は平和を目指そうとEUとして一つにまとまった。
一方、69年目の終戦記念日に、 “アジアの国々に多大の損害と苦痛を
与えた”、また”不戦の誓い“という、
歴代首相が繰り返してきた文言を安倍首相は今年も云わない。
ある日の毎日新聞投稿欄に13歳の中学生が、
「平和のために私ができること」という題で、
“平和の世界を築くために自分に出来る事2つ、
一つは戦争や原爆について知ること。
もう一つはみんなと仲良くすること。
一人一人が意識し、みんなが仲良くなり、やがて世界中に広がっていく。“
このような子供たちのためにも平和の世界を目指すのが大人の役目。
資源は有限
2014/08/18
自宅のクーラーを遂に替えた。
約50年近くは使用している。
一度も壊れたことが無いが、最近効きが悪くなったので、
この暑さ、転ばぬ先の杖で、新しく購入した。
別の部屋にあるクーラーも故障気味なのでついでに見てもらった。
13年経つので、部品がないとの事。
たった13年。
車のクーラーも壊れて、今年は遂に全取替えと云われた。
車一台買えるほどの見積だったため直すのは諦めた。
20年近く乗っているが、週一ドライブのため、まだ新車の様だった。
50年使用のクーラーは全く壊れず、その間に別のクーラーは買い替えている。
新しいものは、すぐ壊れるし、直すのと新しくするのと同じ費用。
おかしい。
テレビ、冷蔵庫、クーラー、大型電気商品が短期間のうちに壊れ、
部品も製造中止、仕方なく買い替える。
経済学者は、消費が伸びることで経済のバロメーターを計る。
新製品を次々製造し、資源を無駄遣いし、
自然に返らないゴミの山に埋もれる。
いつか資源は枯渇してしまう。
これで良いの?
資源の争奪戦が戦争の一因でもあるのに。
Photogenicじゃないノラちゃん、本当はもっと可愛いオ顔